ソフトB・藤井が緊急降板 「左内腹斜筋肉離れ」で前半戦絶望 ローテ再編…15日は板東が先発予定

2023年06月12日 05:02

野球

ソフトB・藤井が緊急降板 「左内腹斜筋肉離れ」で前半戦絶望 ローテ再編…15日は板東が先発予定
<ソ・巨>3回を投げ終えベンチに戻る藤井(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【交流戦   ソフトバンク2-4巨人 ( 2023年6月11日    ペイペイD )】 ソフトバンクは11日の巨人戦で、先発の藤井皓哉投手(26)が3回で緊急降板、検査の結果「左内腹斜筋肉離れ」で復帰まで4、5週間要する見込みで前半戦出場は絶望となった。大関が体調不良のため抹消するなど先発陣は駒不足。15日のヤクルト戦で板東、18日の阪神戦ではスチュワートを今季初先発に抜てき予定で窮地を乗り越える。藤井が降板したチームは2番手・尾形が3失点を喫するなど連敗で交流戦首位から陥落した。
 逆転負けでのカード負け越しに加え、鷹が貴重な先発の勝ち頭を失った。藤井が前半戦絶望。まさに痛恨だ。

 「脇腹を痛めて投げられる状態じゃなかった。次回、無理でしょう。おそらく」。藤本監督も当然、歯切れが悪い。違和感は0―0の3回1死、打席に坂本を迎えた場面で覚えた。四球で歩かせ、後続を斬った直後に左脇腹の痛みを直訴した。4回から尾形に託し福岡市内の病院でMRI検査を受けた。

 試合後に発表された診断結果は「左内腹斜筋の肉離れ」。あす13日からリハビリ組に移管され復帰まで4、5週間。和田に並ぶチームトップの5勝右腕の離脱が決まった。

 藤井本人から報告を受けたのが斎藤学投手コーチ。「思ったよりひどくはないと。でも再発しやすい箇所。少し慎重に、と話はしました。オールスター後かな」。順調に回復すれば7月20日以降の合流を想定した。

 藤井の離脱で、まずは交流戦ラスト18日阪神戦の先発が不在となった。現時点で開幕投手の大関が体調不良による「特例2023」で6日に抹消。さらにガンケル、森が不調との判断で再調整中。首脳陣の再考期間はこの日を含め7日間あるが、第1案としてウエスタン・リーグで力投中のカーター・スチュワートの今季初昇格案を斎藤学コーチは掲げた。

 「上げるなら今、との報告は来ているけど、ですね…。こっち(1軍)に呼ぶかの選択、判断はまだ」。同リーグ4試合に先発し、未勝利も防御率1・17。ただ不安要素がある。1軍先発は4度あるが白星なし。21年10月2日オリックス戦で0回2/3を4失点で初黒星以降出番がないだけに計算、期待をしにくい。「ガンケルもいますし…」と同コーチは古巣・阪神戦にぶつける策もにおわせたが先発3戦で3被弾含む防御率6・32。高橋礼らも候補だが、完調途上だ。

 リリーフでつなぐブルペンデーもあるが、新たに体調不良で松本裕が、この日抹消。オスナも復帰したばかりの現状で武田らが欠かせない。「何とかやりくりして乗り切りたい。有原、板東がどんな投球をするか」と斎藤学コーチ。交流戦首位から陥落し首位ロッテに2差つけられた。敵地での交流戦残り6試合で陥った先発投手不足。まずは有原、東浜、板東でヤクルトを叩くのが、先決だ。(井上 満夫)

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