エンゼルス・大谷 今季中のトレードなし!地元紙が報道 2戦連発18号もなおエ…MVP男がやっぱり必要

2023年06月12日 02:30

野球

エンゼルス・大谷 今季中のトレードなし!地元紙が報道 2戦連発18号もなおエ…MVP男がやっぱり必要
<エンゼルス・マリナーズ>3回、2ランを放ち迎えられる大谷(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【ア・リーグ   エンゼルス2―6マリナーズ ( 2023年6月10日    ロサンゼルス )】 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が10日(日本時間11日)、マリナーズ戦に「2番・DH」で出場。3回にリーグトップに1本差と迫る2試合連発の18号2ランを放った。地元紙ロサンゼルス・タイムズ電子版は、エ軍が8月1日(同2日)のトレード期限までに大谷を放出することはないと報道。チームもここまで貯金4と健闘しており、MLB最大の関心事である二刀流の去就はFAとなるシーズン後まで先送りされる可能性が高まった。
 なめるな!そんな声が聞こえてきそうなスイングだった。3回2死一塁。大谷は初球の内角低めのスライダーを空振り。2球目も同じコースと球種だったがスイングを修正した。少し開き気味の体に巻き付けるようにバットを振り抜く。打球は低い弾道で右翼フェンスを越えた。打たれた右腕ウーは「厳しい球を投げたのに良いスイングをされた」と脱帽するしかなかった。

 7試合連続安打で、2試合連発の18号2ラン。10戦5発でア・リーグ本塁打王争いで単独2位に浮上した。リーグトップ19本のジャッジ(ヤンキース)や17本のアルバレス(アストロズ)はともに負傷者リスト(IL)入りしており不在。46本塁打でMVPに輝いた21年に迫る44本ペースで初のタイトルも視界に入れる。チームの連勝は5で止まったが、フィル・ネビン監督も「素晴らしい状態。集中していた」と大谷の打撃を評価した。

 米東部時間8月1日のトレード期限までまだ時間はあるが、今季終了後にFAとなる大谷の周囲は騒がしい。この日は地元紙ロサンゼルス・タイムズの著名コラムニスト、ディラン・ヘルナンデス記者が、球団幹部の方針を知る人物の情報として「ポストシーズン(PS)進出の望みの有無にかかわらず、球団は今季最終戦まで大谷を保有する方針」と報道。理由として「大谷を一度トレードで手放してしまえば、(FA後に)再契約することは難しいと考えているから」と解説した。

 メジャーではPS進出が危うい状況になればシーズン後にFAになるスター選手をトレードで放出し、見返りに若手有望株を獲得するのが一般的。しかし、8年連続でPS進出を逃しているエ軍は今季は66試合で35勝31敗の地区3位と健闘している。また、球団は調整法や取材日など大谷の希望を最大限に尊重する環境も整えているという。同記者は「今後8週間で大谷がトレードされなければ、球団はライバル球団と同等か、それより上のオファーを出すための準備を整えた方がいい」と指摘。FAで争奪戦になった場合の契約規模は5億~6億ドル(約695億~834億円)と予想した。

 二刀流での極上のプレー、タイトル争い、そして自身の去就…。唯一無二の男は、世界中の野球ファンの注目を浴びながら、23年シーズンを戦っていく。(笹田幸嗣通信員)

 ≪前日死球のロドリゲスに謝罪≫試合前、大谷が前日の試合で5回に死球を与えたマ軍のロドリゲスに謝罪する場面があった。アップ時に歩み寄り、投球をぶつけた右腕をさするなどして謝罪。ロドリゲスは「彼が“状態はどう?”と謝ってきた」と明かし「僕は彼のビッグファン。本当にナイスガイ。わざとじゃないことは分かっている」と笑顔。大谷との友情を深めたロドリゲスは、試合でも大谷と同じ3回に12号2ランを放った。

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