新庄監督助言で覚醒!? 阪神・渡辺諒が江越に負けじ決勝打「せっかく北海道まで」虎党に白星手土産

2023年06月12日 06:40

野球

新庄監督助言で覚醒!? 阪神・渡辺諒が江越に負けじ決勝打「せっかく北海道まで」虎党に白星手土産
交流戦<日・神>大型ビジョンに映し出された渡辺諒のヒーローインタビュー(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【交流戦   阪神1-0日本ハム ( 2023年6月11日    エスコンF )】 佐藤輝に代わり「6番・三塁」で3試合ぶりに先発した阪神・渡辺諒が、古巣への“恩返し”となる決勝打を放った。2回1死三塁。北山の150キロ外角直球を中堅へ。“直球破壊王子”の異名そのままに虎の子の1点を叩き出した。「強い打球を打つ意識でスイングした。内野も前に出ていたし、抜けてくれて良かった」。昨季まで9年間所属した日本ハムの仲間の前で勝負強さを発揮し、見事にヒーローになった。
 「せっかく北海道まで阪神ファンが見に来てくれたのに(同一カード)3連敗はできない。いい形で先制点を取れたのが良かった」

 江越の躍動でハートに火が付いた。9日の初戦は本塁打を打たれ、前日10日の2戦目は8回に二塁打を許して決勝点の口火を切られた。トレードの交換相手が奮戦する姿を、指をくわえて見ているわけにはいかない。「江越さんが活躍していたので、プレッシャーを感じながら打席に入った」。意地と執念をバットに込め、重圧に勝った。

 「(北山は)直球がいい投手。前の打者も(直球に)差されていたので、中堅方向というのは意識していた」

 初日の試合前には、敵将・新庄監督とも会話した。「積極的にいくことが重要だから」と助言をもらった背番号25。その言葉通り、1ストライクの早いカウントから仕掛け、痛烈な一撃を見舞った。

 「また甲子園に帰って、気を引き締めてやっていけたらと思う」

 先に江越が上がった新球場・エスコンフィールドのお立ち台に、この日は渡辺諒が呼ばれた。新天地で必死に戦う28歳に降り注ぐ、両軍からの大歓声。“第二の故郷”から、明日へと向かう確かな力をもらった。 (八木 勇磨)

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