25年ぶり阪神高卒2年目で5番の前川 「クリーンアップは長打がいる」プロ初三塁打でまたも存在感

2023年06月12日 05:15

野球

25年ぶり阪神高卒2年目で5番の前川 「クリーンアップは長打がいる」プロ初三塁打でまたも存在感
<日・神>2回1死三塁、先制のホームを踏みナインの出迎えに笑顔の前川(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【交流戦   阪神1-0日本ハム ( 2023年6月11日    エスコンF )】 北の大地で挑んだ3連戦。虎戦士の中で誰よりも存在感を見せつけたのが前川だった。2回1死で迎えた第11打席。カウント2―1から北山の150キロを捉えた大飛球は右翼フェンスを直撃した。万波が打球処理にもたつく間に三塁へ到達し、プロ初の三塁打で好機を演出。高卒2年目では98年の浜中治以来となる「5番」でもいきなり結果を残した。
 「しっかり引っ張れたのが良かった。クリーンアップは長打がいる。その中で長打が出て良かった」

 これで出場5試合連続安打だ。ただ、続く3回2死満塁からの打席では初球の151キロを見逃してストライク。カウント2―2から最後は変化球に泳がされ左飛に倒れ「あそこを自分で仕掛けていけるように」と反省も忘れない20歳。とはいえ、試合を重ねるごとに存在感は増す一方だ。

 エスコンフィールドで記録した単打、二塁打、三塁打のチーム1号はすべて前川。「体のコンディションを整えて、次の6連戦に入っていきたい」。6月は打率・333(21打数7安打)と好調を維持。期待の若虎の勢いは止まらない。 (石崎 祥平)

【データ】
 ○…高卒2年目の前川(神)がプロ初の先発5番。クリーンアップでは7日楽天戦で初起用の3番に続くもの。ドラフト制以降(66年~)入団の阪神選手で、高卒2年目以内の5番初起用は67年2年目の藤田平、74年新人の掛布雅之、98年2年目の浜中治に続く25年ぶり4人目。藤田と浜中は同年に3番でも初起用されている。

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