今度は日曜神話!阪神・才木が防御率0・30で仁王立ち 土台にある「酔拳」で剛柔投球術冴えまくる

2023年06月12日 06:50

野球

今度は日曜神話!阪神・才木が防御率0・30で仁王立ち 土台にある「酔拳」で剛柔投球術冴えまくる
交流戦<日・神>7回、奈良間を空振り三振に仕留め雄叫びをあげる才木(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【交流戦   阪神1-0日本ハム ( 2023年6月11日    エスコンF )】 チームの土曜日の連勝が8で止まっても、心配はいらいない。日曜日には阪神・才木がいる。7回4安打無失点に抑える好投でチームの連敗阻止に貢献。5月21日の再昇格後はこれで4戦4勝、その間の防御率は0・30。佐々木朗に投げ勝って完封した前回4日のロッテ戦を含め、全て日曜日に白星を挙げた。
 「マウンドに慣れなくて、先頭に四球を出したり、何度もフルカウントにしてしまった。なんとか修正して、梅野さんのおかげで7回まで投げられた」

 好結果とは裏腹に、3回までは「高く感じる」という新球場のマウンドに苦しみ、高めに浮いた。軌道修正を図るべく、試合前時点で奪三振率9・75を誇った「剛」の投球から、カーブを多く使う「柔」にスタイルを切り替えリズムに乗った。

 最大のピンチの6回は力で勝負。1死一、二塁で4番・万波を149キロ直球で遊ゴロ併殺。「ベストな結果になった」。直前の無死一塁でバントの飛球に飛び込み、犠打を許さなかったことも大きかった。虎の子の1点を懸命に死守した。

 右肘手術から復帰した昨季、球速の維持が課題として浮かび上がった。「最初に150キロが出ても、球数とともにバテて、5回には142キロぐらいになっていた」。失速癖を直すべく、「酔拳」を連想させる「他の人が見たら変だと思う」と笑う「JARTA」と呼ばれるトレーニングに着手。タコのように腕をくねくねさせた状態から、ビシッと正拳突きをすることで、瞬時に力を入れる動作を体に覚え込ませた。

 「力を抜いた状態で体を動かすコツが分かってきたことで、平均球速が上がった」

 言葉通り、7回最後の打者の奈良間を149キロで三振を奪った。日本ハム戦は初登板初勝利。あと1勝で18年に記録した自己最多に並ぶ今季5勝目だ。規定投球回にも到達し、防御率1・53は大竹に次ぐリーグ2位。安定感抜群のサンデー才木が猛虎を支える。 (倉世古 洋平)

おすすめテーマ

2023年06月12日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム