有藤通世氏 ロッテ・朗希、フォークで球数抑えるも直球主体に課題

2023年06月12日 05:20

野球

有藤通世氏 ロッテ・朗希、フォークで球数抑えるも直球主体に課題
<ロ・広>5回、165キロを記録した佐々木朗=実際の投球です(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【交流戦   ロッテ6-5広島 ( 2023年6月11日    ZOZOマリン )】 【有藤通世 視点】佐々木朗の4回までの投球は完璧だった。初回先頭の西川が初球の直球を打って二邪飛。2番の野間も初球の直球を振ってきた。ここで佐々木朗は投球の組み立てを切り替えた。直球で押すのではなくフォークを主体にストライクゾーンで攻めていく。2回、松山は落差の大きいフォークで空振り三振。田中にはフォークをカウント球に使い、最後は163キロで空振り三振に斬った。序盤3回で29球中18球がフォーク。球数を抑えて軽々と乗り切った。前回登板の阪神戦では見逃し三振OKの待球作戦に屈する形で6回で102球を投げさせられ敗戦。その反省もあり、序盤は球数を抑える投球に徹した。
 ただ、直球主体に切り替えた5回は課題が残った。走者を出すと力むし、投げ急ぐ傾向にある。165キロも記録したが、力みがあって伸びがないからファウルで逃げられる。球数もかさみ5回だけで35球。7回を109球。欲をいえば同じ球数であと1回は投げたい。完投とはいわないが、最多勝を狙うには自分で試合の勝ち負けを決する投球をしてほしい。

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