快音!快足!快勝!エンゼルス・大谷が3連勝導く5出塁 3戦連続マルチ&3年連続2桁盗塁

2023年06月15日 02:30

野球

快音!快足!快勝!エンゼルス・大谷が3連勝導く5出塁 3戦連続マルチ&3年連続2桁盗塁
<レンジャーズ・エンゼルス>6回、相手守備の隙を突いて生還する大谷(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【ア・リーグ   エンゼルス7―3レンジャーズ ( 2023年6月13日    アーリントン )】 足も超一流だ!!エンゼルスの大谷翔平投手(28)が13日(日本時間14日)、レンジャーズ戦に「2番・DH」で出場。2安打3四球で自身最多タイの1試合5出塁を果たすと、いずれも隙のない走塁で2度の生還を果たした。9回には今季10個目の盗塁を決め日本選手5人目となる3年連続2桁盗塁に到達。チームは3連勝で今季最多の貯金7となり、西地区首位のレンジャーズに4・5ゲーム差に迫った。
 ある時は高倉健さん、またある時は竹中直人…。主役にも、脇役にもなれる。それが大谷だ。全米を熱狂させた前夜の2本塁打から一転、玄人好みの渋い走塁で3連勝に貢献した。

 6―3となった9回2死。四球で出塁したというのに、相手右腕はけん制どころか、一度も一塁を見てこなかった。1球目はクイックモーションを目測。満を持して、2球目に二塁へスタートを切った。リプレー検証となる際どい判定だったが、結果はセーフ。3年連続の10盗塁目となる二盗を決めた。

 貪欲に先の塁を狙うのが信条だ。「確実にいける時にいく。投手の(クイックの)タイムもある」。後続の左前適時打で、リードを4点差に広げる生還を果たした。

 2点を追う6回1死一、二塁でも好走塁が光った。二ゴロで併殺を狙った相手遊撃手が、一塁への送球動作の際に球をこぼした隙を逃さない。二塁走者だった大谷は一度は三塁ベース上で止まりかけたが、再加速して本塁へ。直後のレンフローの逆転2ランを呼んだ。かねて「走塁は一番、野球勘が出るので難しい」と語ってきた大谷の走塁技術、判断能力の高さが凝縮された好プレーだった。

 初回の二塁打で連続試合安打を10に伸ばすと、3試合連続マルチ安打の2安打3四球と全打席で出塁。6月の月間打率は驚異の・417まで上昇した。

 強敵・レンジャーズに2試合連続逆転勝ち。フィル・ネビン監督は「これからいろんなことが起きる」と手綱を締めたが、ワイルドカードシリーズ進出圏内の2位アストロズまで1ゲーム差に迫った。9年ぶりポストシーズン進出へ、視界が開けてきた。(笹田幸嗣通信員)

 ≪自己最多26盗塁更新狙える≫日本選手の3年連続以上2桁盗塁は大谷が5人目。イチローがデビューから16年連続で達成し、同8年連続で30盗塁以上を記録している。大谷はコロナ禍で60試合制だった20年に46試合に出場し7盗塁だったがその他の5年間は全て2桁盗塁をマーク。今季はシーズン23盗塁ペースで21年の自己最多26盗塁の記録更新にも期待がかかる。

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