ソフトB・リチャード 1軍生き残りへ改革 見直したバットの持ち方 少しゆとり持たせて操縦性高める

2023年08月08日 05:00

野球

ソフトB・リチャード 1軍生き残りへ改革 見直したバットの持ち方 少しゆとり持たせて操縦性高める
ソフトバンク・リチャード Photo By スポニチ
 ソフトバンクのリチャード内野手(24)が7日、1軍生き残りに懸ける思いを語った。6日の日本ハム戦まで4試合連続でスタメン出場し、同戦では8回に適時二塁打を放って今季初打点をマーク。結果を求めてバットを短く持つなど打席で工夫し、1軍定着へ必死の日々を送っている。現在3位のチームは8日から4位の楽天と3連戦。リチャードが意識改革した打撃でチームを勝利へ導く。
 4試合連続でスタメン出場中のリチャードが、1、2軍を行き来する野球生活にピリオドを打つと力強く誓った。最大の特長は昨季ウエスタン・リーグ新記録の29本塁打をマークした長打力だが、欲しているのは1本のヒット。「自分のポジションが決まるまでは泥くさくというか、内野安打でもヒットを出しにいきたい」と目をぎらつかせた。

 結果を出すために自分を変えた。4日の日本ハム戦に「7番・三塁」でスタメン出場したが、3打数無安打2三振に終わった。「せっかく試合に出させてもらったのに…」と見直したのが、バットの持ち方だった。これまでいっぱいに長く持っていたが、少しゆとりを持たせてバットの操縦性を高めることを重視。5日は3打数1安打、6日は4打数1安打で8回には左中間二塁打で今季初打点をマークした。

 「いつまで試合に出させてもらうか分からない。ホームランというよりかはコンパクトに。バットを短めにしてセンター返しを意識して。角度がついたらホームランになるでいい」

 8日の楽天戦からも結果を第一に求めていくが、打席では冷静になることを心掛けている。「(1軍では)自分が打てるところには来ない。来ないと追いかけて、打っちゃおうとなる。我慢勝負」。一発を警戒する投手との我慢比べを制した先に、いい結果が待っていると自分に言い聞かせている。

 今回は左膝炎症の栗原の代役としての1軍昇格だった。「ホームランは狙っても打てない。狙っている場合じゃない。ヒットがつかないとすぐ2軍に落ちる。クリさんが帰ってくるまでが勝負。それまでにヒットを出せるか」と意気込んだ。

 一進一退が続くチームのカンフル剤としてリチャードに懸かる期待は大きい。「僕が打って雰囲気が変わればいい。そういうチームに与える影響もあると思う」。プロ6年目を迎えた大器が、1軍生き残りへ勝負の夏を迎えている。

おすすめテーマ

2023年08月08日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム