父、叔父も一歩届かなかった甲子園 履正社・森田 一家の思いを乗せた聖地1号

2023年08月08日 05:30

野球

父、叔父も一歩届かなかった甲子園 履正社・森田 一家の思いを乗せた聖地1号
履正社・森田(鳥取商戦) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会 1回戦   履正社6―0鳥取商 ( 2023年8月7日    甲子園 )】 【記者フリートーク】甲子園出場は森田家の悲願だった。履正社に入学すると、父・将史さんから「お前が出るんやぞ」と言われた。父は、関大第一だった高3夏に大阪大会決勝まで進みながら準優勝に終わった。優勝したのは履正社だった。
 父の弟で森田の叔父・康之さんは、履正社でプレーし、父と同じ準優勝が最高成績だった。2人とも甲子園に1勝届かなかった。

 幼少期から叔父に連れられ、履正社の試合や練習を見る機会に恵まれた。次第に「履正社っていいな、と思うようになりました」と振り返る。いつしか履正社で甲子園に出場することが目標になった。今春選抜で初出場を果たすと、父が「やっと出られるな…。俺たちが出られなかった分、思い切り楽しんでこい」と背中を押してくれた。一家の思いも詰まった、勝利につなげる聖地1号だった。(アマ野球担当・河合 洋介)

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