広島・西川 8日復帰即4番で再スタート 優勝へ「今から勝負」得点力アップで首位浮上狙う 

2023年08月08日 05:00

野球

広島・西川 8日復帰即4番で再スタート 優勝へ「今から勝負」得点力アップで首位浮上狙う 
広島・西川龍馬 Photo By スポニチ
 右脇腹の肉離れで離脱していた広島・西川龍馬外野手(28)が、8日のヤクルト戦(神宮)で1軍復帰即「4番・左翼」で起用される見込みとなった。新井貴浩監督(46)が4番での再スタートを明言し、チームの得点力アップに期待を寄せた。首位・阪神とは2・5ゲーム差のリーグ2位。頼れる男の復活が首位浮上への後押しとなる。
 満を持して西川が1軍に帰ってくる。右脇腹の肉離れから約1カ月。「4番でというか、そういう方向になると思う」。新井監督は復帰即4番で起用する方針を明かした。

 7月11日の巨人戦(東京ドーム)で負傷。翌12日に出場選手登録を抹消されてからは慎重にリハビリを重ねてきた。そして今月6日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(タマスタ筑後)で実戦復帰。26日ぶりの実戦は3打数1安打で左翼にも就き、患部の不安を一掃。ようやく準備が整った。きょう8日のヤクルト戦での1軍復帰を前に、西川は現在の心境を打ち明けた。

 「本音は僕が入って、バランスが崩れても嫌だなと思うけど、戻った時に与えられたことができればと思っている。1軍は結果を残さないといけないところなので」

 戦列を離れてからチームは10連勝(7月12~27日)。主力を欠く状況で、4番は松山、菊池、上本らが担い、穴を埋めた。離脱前の7月11日の時点で貯金4で、首位とは4ゲーム差の3位だった。だが、西川の離脱で、結束は強まり、一丸の勝利で貯金を13まで増やし、首位・阪神にも2・5ゲーム差まで迫ってきた。負傷の悔しさがあった一方、このチームの奮闘に救われたという。

 「10連敗してたら申し訳ないと思うんですけど、連勝していたから、そこは安心してリハビリしていた」

 ここからは自らが力になる番――。「優勝」の二文字が手に届く位置にいるだけに、自然と気合も入る。

 「僕は今から勝負だと思っている。突き放せたら、突き放すほどいいので。勝つに越したことはない」

 かねて指揮官は「勝負どころは8月中旬かな」と見据えていたが、西川は「今から大事」と強調し、優勝への思いを強くした。

 新井監督は「打線の中心を打ってきた選手なので、また彼が帰ってくることで得点力アップを期待しています」と願った。4番では打率・390、2本塁打、13打点と活躍が目立つ。勝負の8月戦線。復活する背番号5が上昇気流に乗せる。(長谷川 凡記)

(西川の経過) ▽7月11日 巨人戦(東京ドーム)6回の打席で右脇腹を痛め、直後の守備から試合を退く。「(2カード前の)阪神戦からずっとごまかしてやっていた」

 ▽12日 都内の病院で右脇腹肉離れの診断。出場選手登録を抹消

 ▽13日 補充選手で選出された球宴の出場辞退を発表

 ▽15日 3軍の大野練習場でリハビリを開始

 ▽20日 8月初旬の復帰に意欲を示す。「第1週のマツダ(1~3日=DeNA戦、4~6日=巨人戦)のどこかで」

 ▽30日 新井監督が復帰に慎重な構え。「箇所が箇所なんで、しっかり治してほしい」

 ▽8月3日 2軍の由宇球場でウエスタン・リーグ、オリックス戦前の練習に参加。新井監督「順調にいけば(1軍復帰は)来週(8日以降)かな」

 ▽6日 ウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(タマスタ筑後)で7月11日以来の実戦復帰。「3番・左翼」で先発。4回の左前打など3打数1安打。5回の守備から交代

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