希少データで注目 大リーグ公式サイト記者サラ・ラングスさん ルー・ゲーリッグ病と闘う「大谷マニア」

2023年09月01日 02:30

野球

希少データで注目 大リーグ公式サイト記者サラ・ラングスさん ルー・ゲーリッグ病と闘う「大谷マニア」
大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者 Photo By スポニチ
 米メディアで新たな「大谷マニア」として存在感を発揮している記者がいる。大リーグ公式サイトのサラ・ラングスさん(30)。元々、マニアックなデータをSNSで投稿することで有名だったが、大谷に関する投稿でさらに注目を集めるようになった。
 大谷が43号を放った8月18日のレイズ戦では「完封勝利をした投手の本塁打数は23年の大谷が43本、1918年にベーブ・ルースが11本、31年のウェズ・フェレルが9本」など一気に4つもデータを紹介。すぐさま多くの日米メディアで引用された。

 昨年10月、ラングスさんは筋萎縮性側索硬化症(ALS=通称ルー・ゲーリッグ病)を患っていることを公表。同じ病で37歳で死去したヤンキースの伝説の左打者ゲーリッグ氏の引退スピーチから84年目となった今年7月4日、ヤンキースタジアムでのイベントに登場し「ベースボールが止まることは決してない。だから私も止まらない」と力強くスピーチし、大歓声を浴びた。

 大谷は投手での早期復帰のためにシーズン中に18年以来2度目の右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)に踏み切れば、打者でのシーズン完走は消滅する。現在、可能な限り球場に足を運ぶラングスさんは「今すぐ投打ともに残り試合を欠場しても、今年のア・リーグMVPは翔平」と断言する。

 「Baseball is the best!(野球って最高!)」のフレーズでもおなじみのラングスさん。病魔と闘いながら、ユニークなデータを見つけ、これからも大谷の凄さを伝える。 (杉浦大介通信員)

 ◇サラ・ラングス 1993年5月2日生まれ、米ニューヨーク州マンハッタン出身の30歳。ダルトン大、シカゴ大を経て、ニューヨークのデーリー・ニューズ紙とシカゴのテレビ局CSNシカゴでインターンを経験。その後、15年にスポーツ専門局ESPNに入社。19年から大リーグ機構(MLB)に所属し、公式サイトやSNSで情報を発信している。

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