阪神・佐藤輝 プロ野球史上初の左打者へ!新人から3年連続20発で、勇退する恩師の「花道を飾る」

2023年09月01日 05:15

野球

阪神・佐藤輝 プロ野球史上初の左打者へ!新人から3年連続20発で、勇退する恩師の「花道を飾る」
近大時代の阪神・佐藤輝(左)と、近大・田中監督 Photo By スポニチ
 大山や近本、中野ら主力が休養に努めた中、阪神の佐藤輝は甲子園球場での指名練習に参加し、ラストスパートに備えた。勝負の9月。近大時代に指導を受けた田中秀昌監督が今秋限りで勇退するという知らせが舞い込んだ。
 「下級生の頃から目をかけていただきましたし、こうしてプロ野球の世界でプレーができているのも、田中監督から、ご指導いただいたおかげだと思います。今秋のリーグ戦で、ご退任されるということで、僕もその花道を飾ることができるように、“アレ”へ向けて精いっぱいプレーしたいと思います」

 仁川学院高では全国的には無名の存在で、近大で過ごした4年間で素質が開花。20年ドラフト会議では4球団から1位指名され、阪神では1年目から主軸として奮闘してきた。3年目で巡ってきた優勝の大好機。役割は分かっている。プロ野球史上7人目、左打者では初の「新人から3年連続20本塁打」の達成へ改めて強い決意を示した。

 「自分の記録的にもそうですし、ホームランは流れを変える、チームを勝たせるバッティングなので。それができるように頑張ります」

 出場106試合でチーム最多の15発でも“約7・1試合に1本”の歩みは過去2年と比べて遅い。残り26試合に全て出場したとしても、同じペースでは18本止まり。大台に乗せるには“5試合に1本”以上へのペースアップが欠かせない。高いハードルを乗り越えるための助走は済ませた。過去2年とも打率2割台前半だった8月に今季は打率・300。今季最長の10試合連続安打で終えた。

 「打ち方がいい方向にいっているんじゃないですかね。追い込まれてからでも、何とか粘って塁に出ることが大事。(8月だけでなく)最後まで大事な時期になってくる。変わらずに一打席一打席、頑張っていきたい」

 恩師に最高の結果を報告するためにも、勝負の1カ月が始まる。(阪井 日向)

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