今年トミー・ジョン手術を受けているメジャーリーグの投手は22人、2度目は4人、大谷はどうなるのか?

2023年09月01日 12:32

野球

今年トミー・ジョン手術を受けているメジャーリーグの投手は22人、2度目は4人、大谷はどうなるのか?
エンゼルスの大谷翔平 Photo By スポニチ
 米データサイト「ファングラフス」が8月31日(日本時間9月1日)トミージョン手術(肘側副靱帯再建術)についての特集をしている。
 ドジャースの右腕トニー・ゴンソリンは1日にトミージョン手術を受けるが、今年同手術を受ける22人目のメジャーリーグの投手。この数字は21年の31人、22年の26人に比べると少ないが、最終的な数字はまだわからない。21年は9月1日以降に4件、22年も5件と増えたからだ。

 現在、オリオールズのフェリックス・バティスタとエンゼルスの大谷翔平が肘を負傷。ただし今シーズン序盤に危惧されていたように、ピッチクロックでトミー・ジョン手術が急増するという事態にはならなかったようだ。

 一方で今年は2度目のトミー・ジョン手術を受ける大物投手が目立つ。ジェイコブ・デグロム、シェーン・マクナラハン、ダスティン・メイ、トレバー・ローゼンタール、そして大谷が加わるのかもしれない。

 2度目のトミージョンから復帰するのは難しいと言われる。例えば14年に2度目以上の手術を受けた投手が11人いたが、このうち4人は再びメジャーのマウンドに上がることはなく、3人もほんの少し投げただけだった。

 一方で15年から20年に2度目を受けた18人中13人がカムバックに成功した。マイク・クレビンジャー、ネーサン・イオバルディ、ジェームソン・タイヨンらで、ローテーション投手として活躍し、FAで良い契約も得た。

 ドジャースのケーレブ・ファーガソンはブルペンで好投を続けている。15年から20年組にカムバック成功者が多いのは、1回目と2回目の手術の間の期間が長かったからではないかと「ファングラフス」は推察する。

 14年組は平均で4・5年、15年から20年組は5・9年だった。加えて、15年から20年組はリハビリに多くの時間をかけた。クレビンジャーは18カ月、イオバルディは21カ月、タイヨンとファーガソンは20か月かけて復帰した。その一方でブルージェイズの柳賢振は去年の6月に2度目の手術を受けたあと今年8月1日に復帰。13カ月半だったが、ここまで5試合に投げて3勝1敗、防御率2・25と好投している。

 ドジャースのウォーカー・ビューラーも去年の8月22日に手術を受けたばかりだが、今月復帰する予定。他に今月、2度目の手術からメジャーのマウンドに戻ってきそうなのはツインズのクリス・パダック(手術は22年5月)、レッズのテイジェイ・アントン(21年8月)、ジャイアンツのジョー・ロス(22年6月)らである。

 大谷が仮にシーズン終了後の10月にトミー・ジョン手術を受けた場合、25年開幕時の復帰まで18カ月あるが、それよりも時間をかけたとしても驚かないと「ファングラフス」は予測している。

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