広島・床田 “凱旋登板”も報われず 粘投7回2失点ながら今季初の連敗「僕が足引っ張ってる」

2023年09月01日 06:30

野球

広島・床田 “凱旋登板”も報われず 粘投7回2失点ながら今季初の連敗「僕が足引っ張ってる」
<巨・広>4回2死一塁、門脇へ投球する際、帽子がずれる床田(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島0-2巨人 ( 2023年8月31日    岐阜 )】 広島は31日、巨人に0―2で敗れた。先発・床田寛樹投手(28)が、7回6安打2失点(自責0)の粘りの投球が報われず5敗目(10勝)。中部学院大時代に主戦場とした岐阜・長良川球場で5月9日の中日戦に続き、今季2度目の“凱旋登板”となったチーム勝ち頭の左腕が、今季初の連敗を喫した。チームの連勝も4でストップ。きょう1日の結果次第では、再び自力優勝の可能性が消滅する危機を迎えた。
 不運な当たりと味方の失策が重なった末の初回の2失点。それでも床田は自らを責め、反省の言葉を並べた。

 「初回が全てじゃないですかね。ポンポン打たれて、踏ん張り切れなかっただけかなと思う」

 先頭の浅野に左前打された後、北村拓の三塁前へのボテボテのゴロが内野安打になった。続く秋広の投前送りバントを床田が処理して三塁へ送球すると、三塁手・小園が捕り損なう失策。いきなり無死満塁のピンチを背負うと坂本、丸に連続犠飛を許した。これが最後まで響く形に。新井監督は「打ち取った当たりがイレギュラーして、ちょっとかわいそうだった」とかばった。

 中部学院大時代、東海地区大学野球岐阜県リーグで通算21勝を挙げた床田。主戦場は今回の舞台、岐阜・長良川球場だった。5月9日の中日戦では7回無失点で3勝目を挙げたが、今季2度目の“凱旋登板”は暗転した。

 慣れ親しんだマウンドでも抜かりはない。地方球場では個々のマウンドの特徴に合わせ、投球フォームや意識を変えるなど微調整を施す。5月の登板時よりも「(マウンドが)硬かった」と違いを感じつつ、2回以降は立て直した。6回は門脇の中前打と2四死球で2死満塁。ここでは、代打・中田翔を148キロ直球で空振り三振に仕留めた。粘りの投球で打線の援護を待ったが、報われなかった。

 「最近は(特別に)調子が良いこともないが、調子悪いなというのも別にない。ずっと良いところでキープできてるのかなと思うが、勝てていないので、ちょっと考えながらいきたい」

 7回2失点と先発の務めを十分果たしているものの、5回3失点だった24日のDeNA戦に続き、自身にとって今季初の連敗。チームの直近11試合で8勝2敗1分けと、10勝目を挙げた後の黒星が、いずれもチームの連勝を止める形になっている。「ちょっと僕が足引っ張ってるかなと思うので、何とか来週やり返せるようにしたい」。首位・阪神と5・5ゲーム差で、正念場の9月に突入。チーム勝ち頭の左腕が、たまった鬱憤(うっぷん)を次の登板にぶつける。(長谷川 凡記)

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