ロッテ・和田 代走で盗塁&暴投で二塁から生還!自慢の足で決勝点もぎ取った

2023年09月01日 05:28

野球

ロッテ・和田 代走で盗塁&暴投で二塁から生還!自慢の足で決勝点もぎ取った
<ロ・日>7回、ロドリゲスの暴投の間に二塁から生還する和田(左)(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ロッテ6―4日本ハム ( 2023年8月31日    ZOZOマリン )】 ロッテ・和田康士朗外野手(24)が31日、日本ハムとの接戦で俊足を武器に一人で決勝点をもぎ取った。同点の7回無死一塁で代走起用されると、二盗を決め、その後に暴投の間に二塁から一気に勝ち越しのホームを駆け抜けた。足のスペシャリストという切り札が勝負どころで輝き、競り合いを制し2カードぶりの勝ち越し。13勝9敗として日本ハム戦の今季勝ち越しを決めた。
 13年ぶりの「スーパーブルームーン」の下で、ボールがまるでスーパーボールのように高く弾んだ。4―4の7回だ。無死二塁からロドリゲスが投じた7球目のスライダーがワンバウンドになる。懸命にブロックしようとした捕手・古川の左前腕に当たると跳ね上がるように軌道を変えた、三塁ベンチ横に転がる間に、二塁走者の和田は一気に三塁を蹴って生還。足のスペシャリストが貴重な勝ち越し点をもぎ取った。

 「ショートバウンドでボールが高く上がった瞬間にホームまで還れると思った。ベンチの方向に行くのは分かっていたので。(コーチが)止めても行こうと思いました」

 同点の7回、先頭の山口が中前打で出塁すると、ベンチは迷うことなく「代走・和田」という切り札を切った。「相手投手が代わった時点で準備していた」という和田は、岡の4球目にヒットエンドランのサインを見破られながら「最悪、空振りもある」と好スタートで二盗を成功させ、暴投での生還につなげた。今季14盗塁目で、失敗1度だけの成功率.933。吉井監督は「彼はあれが仕事。あの(二塁から一気に本塁を狙う)判断はそれほど難しくはないけど、あのスピードは武器です」と目を細めた。

 自慢のスピードは陸上部に所属していた高校時代に培われた。「不細工な走り方をしてたので、格好良く走ろうとフォームを変えたらタイムが伸びた」。50メートル走5秒8の俊足を武器にBC富山から17年育成ドラフト1位で入団。21年には24盗塁で盗塁王に輝いた。今季はレギュラー獲得を目指して打撃も強化。8回には2死一、三塁から右前打で貴重な追加点も叩き出した。直前にポランコが申告敬遠され、「悔しかったので初球で決めてやると思った」と負けん気の強さをのぞかせた。

 和田の積極性が光るプレーで逆転勝ちし、日本ハム戦は13勝9敗として5年連続の勝ち越しを決めた。首位オリックスとは9.5ゲーム差あるが、まだまだ諦めてはいない。(大内 辰祐)

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