大阪偕星学園 元阪神選手の硬式野球部監督による暴力行為を認めて経緯説明「看過できるものではない」

2023年09月04日 08:18

野球

大阪偕星学園 元阪神選手の硬式野球部監督による暴力行為を認めて経緯説明「看過できるものではない」
大阪偕星学園高・岩田徹監督 Photo By スポニチ
 大阪市の私立大阪偕星学園高校は4日までに公式ホームページで、硬式野球部監督で、元プロ野球・阪神選手の岩田徹氏(56)による部員への暴力行為があったことを認め、同氏を指導停止の謹慎処分としたことなどを発表した。
 文春オンラインが1日、岩田氏による暴力行為があったと報道。同氏が生徒の首を掴んでなぎ倒し、頭を床に押しつける動画も公開していた。

 同校は、梶本秀二校長名で「今回の報道に関して」と題した文書を掲載。文書では「本校硬式野球部監督による不適切な指導があったことが、令和5年8月22日夜、SNSにて投稿された動画(以下:当該動画)から発覚いたしました。発覚直後の翌23日、管理職から監督に聞き取りを行ったところ、生活態度等について生徒に指導する際、平手打ちや押し倒す暴力行為があったことを認めました」と説明。「よって同日23日、大阪府高野連に当事案を報告し、その後、大阪府私学課にも同様の内容を報告いたしました。監督は現在、指導停止の謹慎処分としておりますが、今後の処遇については、日本学生野球協会審査室および日本高野連からの処分決定後、本校としての処遇を再度検討いたします」としている。

 また、動画については「当該動画は野球部寮内防犯カメラのものでありますが、情報管理の観点から、防犯カメラ映像を視聴できる人間は限定しており、ごく少数かつ特定のスタッフのみが確認できる体制でありました。しかしながら、このような事態に至ったため、警察にも相談をしています」という。

 一方、監督の暴力行為については「押し倒す暴力行為については昨年発生したことであり、事態の報告がなされていなかったことについて、監督は『指導の不適切さ』の認識欠如があったと認めております。監督は、技術指導だけではなく私生活の指導にも重点を置き、『野球人として立派な大人に成長して欲しい』という強い思いをもって、保護者の皆様ともコミュニケーションをとりながら、日々指導にあたっております。その思いがあふれ、このような行き過ぎた指導になってしまったと説明がありました」とし、「本校としましては、指導の現場での暴力行為は、どのような経緯・関係性があろうと看過できるものではないと考えております。今後も継続して、コンプライアンスを徹底すると共に対話を重んじた学校づくりを目指してまいります」としている。

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