中大・西舘 7回1失点快投で今秋初勝利 青学大・常広とのドラ1候補対決制した

2023年09月04日 05:07

野球

中大・西舘 7回1失点快投で今秋初勝利 青学大・常広とのドラ1候補対決制した
<青学大・中大>7回1失点と好投した中大・西舘(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【東都大学野球第1週第2日   中大7―1青学大 ( 2023年9月3日    松山中央公園 )】 2回戦3試合が行われ、中大が青学大に7―1で快勝し1勝1敗のタイに持ち込んだ。最速155キロ右腕・西舘勇陽投手(4年)が7回2安打1失点と好投し、常広羽也斗投手(4年)とのドラフト1位候補対決を制した。日大は国学院大に1―0、東洋大は亜大に3―0と、ともに連勝で勝ち点1をつかんだ。
 難攻不落の王者を力で抑え込んだ。今春から続いていた青学大のリーグ戦連勝を11で止めた中大のエース西舘は「3戦目に必ず持ち込むという思いで丁寧に投げられた」。日本一の強力打線をわずか2安打に封じ込めた。

 「春はチームに負担をかけたので、勝てて良かった」。今春は2勝に終わったが、この日最速153キロの直球を軸に4回までは完全投球。5回先頭の4番・西川に先制ソロこそ許したが、7回まで得点圏に走者を背負ったのも1イニングのみ。10奪三振、無四死球で今秋初勝利をつかみ「決め球でしっかり空振りを取れたことが春からの成長」と汗を拭った。

 走者がいなくても常にクイックモーションからテンポよく投げ込んだ。ソフトバンクの・宮田善久関東統括スカウトは「中継ぎならすぐにでもプロで投げられると思う。変化球がいい。特にカットボール」と絶賛。7月中旬に右太腿に軽い肉離れを発症し、調整遅れで第2戦の先発に回ったが、改めて潜在能力の高さを示した。(村井 樹)

 ◇西舘 勇陽(にしだて・ゆうひ)2002年(平14)3月11日生まれ、岩手県出身の21歳。一戸南小3年から野球を始め、一戸中では軟式野球部に所属。花巻東で1年夏からベンチ入りし、3度の甲子園出場。中大では1年秋からベンチ入りし通算44試合で10勝8敗、9セーブ。50メートル走6秒2。遠投100メートル。憧れの選手は菊池雄星、大谷翔平。1メートル85、79キロ。右投げ右打ち。

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