広島 龍馬不在響いたか 最下位・中日にカード負け越しも新井監督「一戦一戦に勝っていくしかない」

2023年09月04日 05:01

野球

広島 龍馬不在響いたか 最下位・中日にカード負け越しも新井監督「一戦一戦に勝っていくしかない」
<広・中>9回無死、松山は右飛に倒れる(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島0-3中日 ( 2023年9月3日    マツダ )】 広島は3日、セ・リーグ最下位の中日に0―3で敗れ、今季12度目の零敗で痛恨のカード負け越しを喫した。前日の同戦で右脇腹の違和感を訴えて途中交代した西川龍馬外野手(28)が、当日の患部の状態を確認した上で、ベンチ入りメンバーを外れて欠場。代わって4番を務めた松山竜平外野手(37)は、得点圏に走者を置いた場面で3度凡退するなど4打数無安打に終わり、先発・柳ら中日投手陣を攻略できなかった。
 広島市南区にあるマツダスタジアムの最高気温は34度。残暑厳しい中で行われたデーゲームには3万1045人の観衆が詰めかけたが、コイ党の願いは届かなかった。4番・西川が不在の中で、打線は沈黙。前回の対戦に続いて抑え込まれた柳に、新井監督は脱帽するしかなかった。

 「いい投球をされるとそう簡単に点を取れない。四隅に全ての球種を投げ分けて、いい投球をされた。(こちらも)何とかアジャストしていこうと思ったけど、その上をいかれた」

 前回8月13日の対戦でも9回を無安打無得点に抑えられた。今回も投球のタイミングを変えながら投球してくる右腕に苦戦を強いられた。2日に右脇腹の違和感を訴えて途中交代した西川は一夜明け、ベンチ入りメンバーを外れて欠場。心配される状態について新井監督は「治療しながら体の状態を見て。火曜日の状態を聞いて(出場の可否を)判断していきたい」と説明した。

 この日は松山が8月18日の巨人戦以来、14試合ぶりに4番に抜てきされた。しかし、初回2死二塁では二飛。0―1の4回1死二塁の打席も一ゴロに倒れると、6回2死一、二塁の好機も三ゴロ。3度の得点圏で凡退するなど、4打数無安打に終わった。好機で、あと一本が出なかった。

 0―1の7回も先頭のデビッドソンが三塁線を破る二塁打を放ち、続く堂林が犠打を決めて1死三塁と好機を拡大した。ここで柳を降板に追い込んだが、2番手・フェリスの前に代打・坂倉が空振り三振。続く末包もカウント2―2から外角直球に手が出ず、見逃し三振に倒れ、球場はため息に包まれた。

 散発6安打でつながりを欠き、最下位・中日に痛恨のカード負け越しを喫した。だが、下を向いている暇はない。あす5日からは3位・DeNAと3連戦。週末にかけては首位・阪神との3連戦を控える。指揮官は「全員でね。そこは変わらず。どこが相手だろうが、上位だろうが下位だろうが、自分たちは目の前の一戦一戦に勝っていくしかない」と力を込めた。(長谷川 凡記)

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