U18日本・前田 V候補米国斬り!開幕3連勝呼ぶ6回途中無失点8K 視察スカウト陣も絶賛

2023年09月04日 05:00

野球

U18日本・前田 V候補米国斬り!開幕3連勝呼ぶ6回途中無失点8K 視察スカウト陣も絶賛
U―18日本代表の前田 Photo By スポニチ
 【U18W杯・1次ラウンドB組   日本4―3米国 ( 2023年9月3日    天母 )】 高校日本代表が米国を4―3で下し、開幕3連勝を飾った。先発でプロ注目の左腕・前田悠伍投手(3年=大阪桐蔭)が、日米のスカウト陣が見守る前で5回2/3を4安打無失点、8奪三振と快投した。打っては「5番・DH」で出場した森田大翔内野手(3年=履正社)が初回に先制の2点三塁打。終盤に米国の猛反撃に遭ったが、逃げ切った。
 米国を抑えてこそ、真の侍エースである。台風接近による嵐のような風雨の中で、前回覇者を手玉に取った前田は「米国に投げるのはなかなかできない。楽しもうと思いました」。84球に魂を込め、19年の1次ラウンド以来、2大会ぶりの米国戦勝利に導いた。

 序盤、得意球のチェンジアップに反応しない相手を見て「変化球を待たれていたので、チェンジアップの球速を速めたり、遅めたりした」とすぐ対応した。8奪三振の内訳は直球4、チェンジアップ3、カーブ1。「配球が一辺倒にならなかったのが良かった」。全球種が勝負球になる器用さが光った。

 巨人、日本ハム、ソフトバンクの3球団スカウトが訪れた。昨年、後に1位指名する浅野に米国でのU18W杯でも密着した巨人は、大阪桐蔭担当の渡辺政仁スカウトが視察。「雨など悪条件に関係なく、結果を残せるのが前田の良いところ」と評価した。日本ハムの稲葉篤紀GMも「打者を見て投球ができている。素晴らしい」と称えた。大リーグのナ・リーグ球団スカウトの一人は「グッド!チェンジアップがいいね」と目を丸くした。

 高校日本代表が出場するようになった04年以降の米国戦大会通算成績を4勝6敗とした。球数制限により、次戦の登板は中3日となる7日以降。前田を7日のスーパーラウンド初戦、そして10日の決勝に登板させる世界一への道筋が見えてきた。(河合 洋介)

 ◇前田 悠伍(まえだ・ゆうご)2005年(平17)8月4日生まれ、滋賀県出身の18歳。古保利小2年から野球を始め、6年時にオリックスJr選出。高月中では湖北ボーイズに所属。1年時にカル・リプケン12歳以下世界少年野球日本代表として世界一に輝いた。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入りし、2年秋からエース。2年時の甲子園は春優勝、夏ベスト8で、今春はベスト4。今夏は大阪大会決勝で敗退した。1メートル80、78キロ。左投げ左打ち。

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