惜しかった…阪神・伊藤将 80球台でのマダックス消滅で「残念」 でも“勝利”をファンにプレゼント!

2023年09月04日 06:45

野球

惜しかった…阪神・伊藤将 80球台でのマダックス消滅で「残念」 でも“勝利”をファンにプレゼント!
<ヤ・神>スタンドのファンの子供にボールを渡す伊藤将(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神7-1ヤクルト ( 2023年9月3日    神宮 )】 大量援護にも地に足を着けて腕を振った。阪神・伊藤将はあと2死で今季3度目の完封を逃したが、9回を5安打1失点で投げ切って2年ぶりの2桁に王手をかける今季9勝目。マジック減らしに貢献する快投を見せた。
 「逃げたら痛い目に遭いそうだったので、攻めた結果、三振取れたのは良かった」

 大量リードでも4番との勝負は絶対に負けられなかった。7回1死三塁で対峙(たいじ)したのは村上。迷いなく力勝負を挑んだ。投じた8球のうち6球が直球。2球連続で内角に投げ込み、最後は145キロで見逃し三振に斬った。

 「(序盤から)1つずつと思って投げた。ストレートが良かったですし、(坂本)誠志郎さんの配球が良かった」

 疲れのたまってくるシーズン終盤でもいかに直球中心に組み立てられるか――。1年目の夏場に変化球に頼って失速し、その年のオフにOBの能見篤史氏との合同自主トレで直球の重要性を身をもって学んだ。真価の問われる3年目。“真っすぐで押せる”背番号27が、アレへ突き進んでいるチームの中心で力強く腕を振っている。

 まだプロ3年目でも社会人出身の27歳は頼れる兄貴分だ。5月26日の巨人戦でプロ初勝利を挙げた桐敷には、自身も数足保有するスニーカー「エアジョーダン1」をプレゼント。本紙の人気企画「NPB MENS CLUB」にも登場した“おしゃれさん”は「キリ(桐敷)に似合いそうなやつを選びました」と「エレファント(象)柄」と呼ばれる人気の一足をチョイスした。実は桐敷が1年目だった昨年から「初勝利したらなんか買ってあげる」と交わしていた約束。後輩左腕も「あまりスニーカーは詳しくないんですけど、いいやつみたいで。うれしいです」と遠征先で外出する際にも履いている。

 9回1死で代打・赤羽にソロ被弾。80球台での“マダックス(100球未満の完封)”も狙えただけに試合後は「残念です。完封はしたかった」と唇をかみ、勝利球もスタンドのファンに手渡した。もっと勝つ――。さらなる高みへ、歩みを止めない。 (遠藤 礼)

おすすめテーマ

2023年09月04日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム