オールジャパン体制が結実したU18日本の世界一 見直された選手選考が強化につながった

2023年09月11日 05:00

野球

オールジャパン体制が結実したU18日本の世界一 見直された選手選考が強化につながった
<日本・台湾>優勝を決めてマウンドに集まる日本ナイン(撮影・河合 洋介) Photo By スポニチ
 【U18W杯・決勝   日本2ー1台湾 ( 2023年9月10日    天母 )】 日本はU18W杯に前身大会から10度目の出場で初優勝した。「高校日本代表」として出場した04年以降、侍ジャパン発足や選手選考の見直しを経て、たどり着いた世界一までの軌跡を振り返った。
 第31回を迎えたU18W杯に甲子園出場者を含む「日本代表」を派遣したのは、04年以降の8度。夏の甲子園期間と重なる8月開催だったからだ。9月開催だった04年にダルビッシュ有(現パドレス)らを集めた日本代表として初参加して準優勝。甲子園出場者が集まれば、世界一は近いと思われた中、準優勝3度にとどまってきた。

 12年に「侍ジャパン」が常設化。13年からはアマチュア各世代も女子もトップチームと同じユニホームを着用し、世界一が全世代で共有の目標になった。

 選手選考も見直し。高野連関係者は「全国の埋もれた選手を掘り起こすことが大事だと考えた」と振り返る。19年4月に候補選手を集めた強化合宿を初開催。甲子園未出場者も招集し、3日間で実力を見極めた。

 コロナ下を経て4年ぶり開催の今春は各地区の高野連が有力選手を推薦。今大会で打者として4番を打ち、投手として救援も担った武田陸玖(山形中央)は合宿でのアピールが認められ、代表入りした一人だ。3年夏に甲子園未出場の選手は昨年2人から5人に増加。オールジャパン体制で戦力を底上げした。

 17年のU12W杯に出場した山田脩也(仙台育英)は「今、あの国際大会の経験を理解できている」と証言した。アマ球界も本気で頂点を目指し、世界一をつかんだ。(河合 洋介)

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