MLBの平均観客動員 2万8989人で1年前よりも9・1%増加、日本人所属球団で最も増えたのは

2023年09月11日 10:07

野球

MLBの平均観客動員 2万8989人で1年前よりも9・1%増加、日本人所属球団で最も増えたのは
オリオールズ・藤浪(AP) Photo By AP
 今季のMLBの平均観客動員が2万8989人で1年前よりも9・1%増加していることが分かった。24球団が去年よりも数字を上げ、92年から93年以来、最高の上り幅となっている。
 増加の理由は新ルール導入で、ゲームのテンポが良くなり、打球や盗塁など、アクションが増えたことがあると分析されている。

 日本人選手が所属する球団で最も増えたのは藤浪晋太郎投手のオリオールズ。ホームの平均観客数は2万3041人で、去年の1万7543人よりも1試合当たり5498人も増えている。ア・リーグトップの90勝52敗の好成績が影響したのは間違いないが、それでも、2万3041人は全体22位であり、球団の営業努力は物足りない。

 2番目は菊池雄星投手のブルージェイズで平均3万7525人。去年の3万2763人より、4762人増えている。チームはワイルドカード枠でのポストシーズン進出に向け好位置にいる。3番目はダルビッシュ有投手のパドレスで4万349人。去年の3万6931人より3418人も増えた。オフの積極的な補強でシーズンチケットが飛ぶように売れたおかげだが、67勝77敗と期待を裏切る結果となった。4万349人は全体3位だった。

 4番目は大谷翔平選手のエンゼルスで3万2872人。去年の3万0339人より2533人増えた。大谷の二刀流での活躍が大きなインパクトをもたらしたのは言うまでもないが、67勝77敗でまたもやペナントレースから脱落した。

 5番目は前田健太投手のツインズで2万4505人。去年の2万2514人から 1991人増えた。75勝68敗でア・リーグ中地区優勝に近づいている。6番目は鈴木誠也外野手のカブスで3万4252人。去年の3万2305人から1947人増えた。チームはワイルドカード枠でのポストシーズン進出に向け好位置にいる。7番目は吉田正尚外野手のレッドソックスで3万2987人。去年の3万2408人から579人増えた。8番目は藤浪投手が最初に在籍したアスレチックスで1万370人、去年の9973人より397人だけ増えた。しかしながら1万370人は30球団で最低の平均観客数である。

 一方で平均観客数を減らしてしまったのはラーズ・ヌートバー外野手のカージナルス。4万120人は去年の4万994人から874人減った。ナ・リーグ中地区の優勝候補だったのに63勝80敗と期待外れだった。それでも4万120人は全体4位である。千賀滉大投手のメッツも3万3239人で、去年の3万3308人より平均69人減った。オフは大型補強で話題を独占したが、トレードデッドラインでは売り手に回り、現在の成績は65勝77敗だ。

 ちなみに最も観客数が増えたのはフィリーズで3万8916人。去年の2万8459人より1万457人増えている。22年のワールドシリーズ進出に続き、今季も78勝64敗と好成績を挙げている。ホームの平均観客数全体1位はドジャースで4万7789人。去年は4万7671人で118人増えた。ドジャースは13年からトップの座を守っている。

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