日本を頂点に導いたU18・前田の古風な横顔 「世界一」の次に見据える目標とは

2023年09月11日 05:00

野球

日本を頂点に導いたU18・前田の古風な横顔 「世界一」の次に見据える目標とは
<日本・台湾>緒方(右)と抱き合う前田(撮影・河合 洋介) Photo By スポニチ
 【第31回WBSC U18ワールドカップ決勝   日本2ー1台湾 ( 2023年9月10日    台湾・台北 )】 <記者フリートーク アマ野球担当・河合洋介>
 節目の度に、前田は家族に手紙を書く。中学卒業前、便箋2枚に文字をびっしりと詰めて感謝を伝えた。母・由香さんには「家を出るけど悲しんだらあかんで。一つお願い!入寮するときは、泣かずに笑顔で見送ってな」と約束。父・孝博さんには「帰省したときは、俺の球捕れへんくなってるで。楽しみにしといてな!」と予告した。小学生の頃に書いた手紙は、今も父の財布の中にある。感謝を伝える素直な心は、成長しても変わらない。

 中学卒業前の手紙は、こう締めくくられている。「最後に。死に物狂いで頑張ってエースになって、ドラフト1位でプロに入団するから。大変やと思うけど応援お願いします。みんな大好きです!」。世代No・1左腕にまで上り詰め、大阪桐蔭の枠を超えて世界一のチームのエースになった。夢の「ドラ1」に手が届くところまで来た。

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