ソフトバンク・柳田 笑顔なき2冠 打率、打点でトップに立つも、CS争い演じる楽天に負け越し

2023年09月11日 05:45

野球

ソフトバンク・柳田 笑顔なき2冠 打率、打点でトップに立つも、CS争い演じる楽天に負け越し
<ソ・楽>3回、2ランを放つソフトバンク・柳田(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク4ー6楽天 ( 2023年9月10日    ペイペイD )】 ギータの節目弾も空砲…。ソフトバンクは10日、楽天に4―6で敗れた。2―5の3回に柳田悠岐外野手(34)の20号2ランで1点差まで迫るも、攻守ともにミスが出て逆転できなかった。柳田の20本塁打到達は4年連続7度目。打率・308、75打点で2冠に躍り出た。主砲の奮闘も及ばずに、クライマックス・シリーズ(CS)進出を争う楽天に今カード1勝2敗と負け越し。ゲーム差は再び1・5差となった。
 柳田らしい豪快弾で節目を飾った。2―5の3回1死一塁、カウント1―0から楽天の先発・荘司が高めに投じた149キロ直球を振り抜いた。右中間スタンドに到達する20号2ラン。ゆっくりと走り出し、ダイヤモンドを一周した主砲は「いいスイングができた。いい結果になって良かった」と振り返った。

 3試合ぶりのアーチで自身7度目となる20号到達。4年連続は長年チームメートとして戦った松田(巨人)以来、球団8人目の記録だ。「松田さん以来?それはうれしい」と尊敬する先輩と肩を並べて喜んだ。

 今季は「まずは30本打ちたい」と18年以来5年ぶりの30本塁打クリアをノルマとして臨んだが、1号が飛び出したのが開幕から17試合目とスタートで出遅れた。123試合目での20号到達に「もっと打ちたい気持ちでやっている。全部出ているので物足りない感じはある」と話した。それでも主軸として全試合に出場し、チームを引っ張ってきた。この日は初回に二塁内野安打で出塁し、3打数2安打2打点。打率・308はオリックス・頓宮を抜き、打点75は同僚の近藤を追い越し、リーグ2冠に躍り出た。

 柳田の一発で1点差まで迫ったが、4回以降は反撃できずに敗れた。攻撃では送りバントの失敗や走塁ミスが出て、守備でも失点につながる失策、捕逸があった。CS争いする楽天に今カード1勝2敗と負け越し。4カードぶりの負け越しで再び1・5ゲーム差に詰め寄られた。藤本監督は「ミスが多い試合だった」とし、「負けられないという硬さがミスにつながっているというのもある。しっかり反省して、明後日からまた頑張っていきます」と選手の奮起を促した。

 これで今季の楽天との対戦成績は8勝12敗となった。7月以降は2勝8敗と大きく負け越している。このカードは残り5試合。悪い流れを変えるには大黒柱の力が必要だ。柳田は「ケガせず、最後までしっかりプレーしたい」と14年以来となるシーズンフル出場でチームをけん引すると決意を語った。 (森 寛一)

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