社会人野球の名門「日産自動車」が復活 オンライン会見で正式発表!25年に活動再開

2023年09月13日 04:30

野球

社会人野球の名門「日産自動車」が復活 オンライン会見で正式発表!25年に活動再開
98年、14年ぶり2度目の都市対抗優勝決めた日産自動車ナイン Photo By スポニチ
 日産自動車は12日、経営合理化の一環として09年限りで休部していた2つの硬式野球部の活動再開を決めたと発表した。神奈川県横須賀市を拠点にしていた日産自動車野球部は25年から、福岡県苅田(かんだ)町が拠点の日産自動車九州野球部は24年に再開予定。それぞれ日本野球連盟に申請し、承認を経てから活動を再開する。
 都市対抗2度、日本選手権1度の優勝を誇る名門が復活する。オンライン会見に臨んだ常務執行役員の浜口貞行氏は「持続的な成長のためには従業員の意識改革が必要。企業スポーツは、従業員や家族らの士気を高め一体感を醸成する力がある」と復帰に込めた意図を説明した。09年の活動休止後も、拠点だった横須賀市を中心に日産野球部復活への声は上がり続けていた。新型コロナウイルスの影響で自動車業界全体が冷え込んだ時期もあったが、同社創立90周年の今年、満を持して復活を宣言。今後は追浜工場内に新たなグラウンドを整備し、監督や選手を集めて2年後の活動再開を目指す。

 09年後もクラブチーム「苅田ビクトリーズ」として活動していた日産九州は来年から再始動予定だ。同チームに所属している29選手中、17人は日産九州の社員で、浜口氏は「土台ができているので短時間で活動再開ができる」と見通しを示した。経営不振の影響で一度は休部したが、異例の復活へ。浜口氏は「目標は都市対抗と日本選手権に出場しての勝利」と力を込めた。(村井 樹)

 ▽日産自動車野球部 1959年(昭34)創部。都市対抗は29度の出場で優勝2度(84、98年)、日本選手権は16度出場し03年に優勝した。85年発足の日産九州も都市対抗に6度、日本選手権に9度出場した。08年にリーマン・ショックの影響で業績が悪化し、野球部は09年12月を最後に活動を休止していた。主なプロ野球選手として元広島の梵英心(現オリックス内野守備走塁コーチ)や、西武の熊代聖人2軍外野守備走塁コーチらを輩出した。

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