ソフトB・近藤が決めた 今季チーム最長4時間49分激闘 「遅くまで応援、ありがとうございます」

2023年09月13日 05:00

野球

ソフトB・近藤が決めた 今季チーム最長4時間49分激闘 「遅くまで応援、ありがとうございます」
<西・ソ>11回、適時二塁打を放ち声援に応える近藤(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク8―4西武 ( 2023年9月12日    ベルーナD )】 頼もし4番が決めた。ソフトバンクは12日、西武と対戦し、4―4の延長11回1死一、二塁から近藤健介外野手(30)が、中越えの2点適時打で勝ち越しに成功。さらに今宮健太内野手(32)のこの日4打点目となる2点適時打も飛び出し大量4得点を挙げ、今季チーム最長4時間49分の激闘を制した。2位ロッテに敗れた4位楽天とのゲーム差を2・5に広げた。
 結局は、頼みの男がここぞで勝負強さを発揮した。4―4の延長11回1死一、二塁で近藤の6打席目。カウント3―1から7番手左腕・公文の低め直球を強振。少しの確信歩きとともに、にやけながら走り出した。手応えありの打球は、中堅フェンスに直撃。二走・周東だけでなく、抜群の走塁判断で一走・柳田も生還。勝ち越しの2点適時二塁打後、代走を送られて笑った。

 「なかなか追加点が取れなくて。何とか試合を決めたいなと思って打席に立っていました。いい感じで“(外野を)越えてくれ”と思って走ってました」

 この日は4打席凡退後に、申告敬遠での四球での1出塁。11打席安打がなかったものの、最終打席で4番の意地を見せつける決勝2点打を放ち、大量4得点へとつなげた。

 「チームの勝ちにつながる打点に関しては強い意識を持ってやっていますね。記録は特には気にしてません」と常に言うが、これで76打点。柳田の「75」を抜いてリーグトップに返り咲いてもチームの勝ちに安心する。それが、近藤だ。

 今季最長を更新する試合時間は4時間49分。最後は9番手・大津が4点差ゲームを締めた。初回は打者9人で5安打4得点を先制したが追加点が入らず、先発スチュワートが4回途中につかまっての同点。カード初戦に9投手をつぎ込む我慢比べの決着に近藤が、ケリを付けた。

 クライマックスシリーズ進出をかけた争いも超激戦が続く。2位ロッテと4位楽天との一戦はこの日、ロッテが勝利。ソフトバンクは延長戦を振り切って、ロッテと1・5ゲーム差キープ、楽天との差を2・5に広げた。これで、今季の西武戦成績を11勝11敗の五分に戻した。きょう先発・有原で勝てば今カード勝ち越し。近藤は少し疲れた表情で「遅くまで応援、ありがとうございます。明日また試合があるので早く帰って応援しに来てください」と観客の終電を気にしていた。(井上 満夫)

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