エンゼルス・大谷　「2番・DH」発表50分後に急転　スタメン取り消しで8戦連続欠場

2023年09月13日 02:30

野球

エンゼルス・大谷　「2番・DH」発表50分後に急転　スタメン取り消しで8戦連続欠場 — エンゼルス大谷翔平 Photo By スポニチ

【ア・リーグエンゼルス8－5マリナーズ（ 2023年9月11日シアトル）】右脇腹を痛めているエンゼルスの大谷翔平投手（29）は11日（日本時間12日）、敵地でのマリナーズ戦で一度は「2番・DH」での先発出場が発表されたが、患部の状態が思わしくなく8試合連続の欠場。回復に向かい、出場の意欲も示す中、3日（同4日）のアスレチックス戦以来となる復帰が、なかなか実現しない。

　ラインアップシートには「2番・DH、Ohtani」と記されていた。午後3時10分、メディア向けにオープンとなった、ビジタークラブハウスの掲示板。8試合ぶりの先発出場のはずだった。

　「彼はここに来てウオームアップをし、治療を施し、今日は大丈夫という確信があった」とフィル・ネビン監督。大谷も午後3時15分には、クラブハウス裏の通路で入念に素振りを行った。だが、事態は急変。指揮官は「ケージでボールを打ち、何回かスイングしてみたが100％の感触ではなかった。彼は私のところに来て“今日はダメ”と言った」とし、午後4時には先発メンバーが変更された。大谷の名が消え「4番・DH」にムスタカスが入った。

　先発出場回避は想定外だった。当初、先発から外れていたムスタカスは休養モード。午後3時には、フィールドでマ軍のイチロー会長付特別補佐兼インストラクターの元へ愛息マイケル君を連れてあいさつしていた。愛息に「この人は野球界の偉大な選手なんだよ」と話しかけるなど、すっかりリラックスしていたが、急きょ出場が決まった。

　4年ぶりの8戦連続欠場。指揮官は大谷の負傷者リスト入りについては「今の時点ではない」と否定した。チームは延長11回の末に8―5で勝利し、7月27日以来の3連勝。試合後、クラブハウスでチームメートと言葉を交わす大谷は明るい笑顔だったが、指揮官は復帰について「明日かもしれないし、水曜日（13日）かもしれない」とやきもきするように話した。（笹田幸嗣通信員）