4位・楽天 CS争い“独り勝ち”3位に1差、2位に2差と急接近!岸は8勝目

2023年09月24日 05:30

野球

4位・楽天 CS争い“独り勝ち”3位に1差、2位に2差と急接近!岸は8勝目
<楽・日>ガッツポーズの島内(左)と岸(撮影・村上 大輔) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   楽天4―1日本ハム ( 2023年9月23日    楽天モバイル )】 楽天は23日、日本ハムに4―1で勝利して連敗を2で止めた。先発した岸孝之投手(38)が8回3安打1失点で8勝目を挙げた。いずれも敗れた3位ソフトバンクと1ゲーム差、2位ロッテとは2ゲーム差に急接近。パ・リーグはオリックスの3連覇は既に決まったが、クライマックスシリーズ(CS)進出を巡る三つ巴の争いは大混戦模様となってきた。
 最高気温26度。ようやく秋めいた杜の都で楽天が「熱パ」を演出だ。主役はプロ17年目、38歳の右腕・岸だった。連敗を2で止め、8回3安打1失点で今季8勝目。西日が差す中でのヒーローインタビューで熱い思いを口にした。

 「調子はイマイチでしたけど、これだけお客さんがいるので、何とか勝ちたい気持ちだけで頑張りました。皆さんとCSに行けるよう頑張ります!」

 逆転CS宣言に、今季2番目に多い満員御礼の2万5946人が沸いた。2位ロッテ、3位ソフトバンクがともに敗れ、4位楽天まで3チームが2ゲーム差の大混戦。今季のパ・リーグで2~4位チームが2差内に接近したのは、5月9日以来4カ月半ぶりだ。前夜までの2連敗で黄色信号がともっていたが、岸が道を切り開いた。

 序盤は得意のカーブでカウントを整えられず「最初はどうなるかと思った」という。3回に2安打で2死一、三塁を招くと、中島を141キロ直球で詰まらせ遊飛に仕留め、感覚を取り戻していった。8回まで万波のソロ本塁打による1失点だけ。8回2死一塁でその万波を直球で追い込み、チェンジアップで中飛。「直球あっての変化球。逃げずに勝負できた」と振り返った。

 チームは10連戦の8試合目。前日までの2連敗で中継ぎ陣は疲弊していた。そんな中で8回を110球で投げ抜いた。「朝は寒さで目が覚めた」ほどだったが、日差し降り注ぐマウンドは「暑くてびっくりした」。そんな暑さもクールな投球術で乗り切って、中継ぎ陣も休ませた。

 「素晴らしかった。でも、西日が強くて岸の投球があまり見られなかったので、看板を立てていただこうかなと思います」。ジョークを交えて絶賛した石井監督は、これで自身も監督195勝目。200勝に向けて「石井が先か、田中(将=日米通算197勝)が先かですね」と笑った。

 3位球団には6月25日にオリックスに最大11ゲーム差、2位球団とは7月4日にソフトバンクに最大13ゲーム差をつけられていたが、残り11試合で完全に視界に捉えた。負けられない試合は続く。チーム最年長の岸の快投が逆転CSへの道しるべとなった。(秋村 誠人)

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