阪神・大竹 自己最多123球で12勝 逆転勝率タイトルへ10・4最終戦登板も

2023年09月24日 05:15

野球

阪神・大竹 自己最多123球で12勝 逆転勝率タイトルへ10・4最終戦登板も
<ヤ・神>力投する大竹(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神9―3ヤクルト ( 2023年9月23日    神宮 )】 先発した阪神・大竹が、大量援護に守られながら8回3失点と好投し、12勝目(2敗)を挙げた。要した球数はキャリア最多の123。秋めいた涼しい気候も味方に、ヤクルト打線から凡打の山を築いた。
 「本塁打を怖がって、ボール先行になりたくなかった。球場は狭いけど、本塁打を打つ打者が多い中で、ストライクゾーンで勝負することを意識した」

 初回に打線が4点を先制した。この時点で勝負あり――。大竹はその裏を3人で斬ると、2、3回は先頭打者の出塁を許しながらも併殺で脱出。3回の打席では自ら7点目の中前適時打を放った。8―0で迎えた4回は先頭・浜田に左前打され、1死後、村上に2ランを被弾。だが、痛くもかゆくもない。7回までスイスイと投げ切り「7回の投球がいい感覚だったので、もう1イニングいって、新しい配球を試したかった」と8回の続投を志願。2死から塩見に一発を浴びたが「新しく使える球は増えた」と、確かな手応えを強調した。

 「気温がちょうどいいので。あの(16日)マツダからなので…」

 優勝を決めた2日後のマツダスタジアム。デーゲームに先発して11勝目をつかんだ大竹は「今までで一番暑かった」と語っていた。当時は5回83球、この日は8回で123球。1・5倍の球数を投じても「疲労は一緒ぐらいです」と笑った。

 これで勝率は・857に上昇した。13勝以上の投手が対象となる「勝率第1位」のタイトルを争うDeNA・東は現在15勝2敗、同・882。東の負け数が増えない限り、大竹の戴冠は不可能だ。岡田監督は「相手次第やけどな。それも見ながら。次の登板、まだ決めてない。最後(10月4日、ヤクルト戦)でもいいし」と言及。指揮官の配慮も受けつつ、左腕はCSでの快投を最重要視する。

 「CSに向けても、いい登板になった。もちろん、悪いところは反省します」

 あくまで日本一を目標の中心に据え、投球の精度を高めていく。(八木 勇磨)

 ≪規定13勝へあと1勝≫大竹(神)が12勝目。タイトル獲得を狙う勝率第1位投手の規定、13勝にあと1勝とした。次回登板も勝って13勝2敗なら勝率・867。現在セで唯一規定をクリアしている東(D)の勝率・882(15勝2敗)には届かないが、今後東が1敗すれば勝率・833。1勝1敗でも勝率・842となり、大竹の逆転タイトル獲得が見えてくる。

 ≪ヤクルト戦8連勝≫阪神のヤクルト戦8連勝は、15年4~6月などの7連勝を上回るチーム最長。5連勝の神宮では今季10勝2敗。同球場での2桁勝利は70年の10勝1敗以来2度目。52年のフランチャイズ制以降、ビジターの同一球場で10勝以上のカードは
年球場 勝―敗相 手
64中日 11―3中 日
70神宮 10―1ヤクルト
81横浜 10―3大 洋
18横浜 10―3DeNA
23神宮 10―2ヤクルト
の5度目。

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