井端ジャパン4日にも誕生 11.16初陣へ金子誠、村田善則、吉見一起氏に入閣打診

2023年10月04日 02:00

野球

井端ジャパン4日にも誕生 11.16初陣へ金子誠、村田善則、吉見一起氏に入閣打診
井端弘和氏 Photo By スポニチ
 侍ジャパン監督に井端弘和氏(48)の就任が決定したことが3日、分かった。4日にも就任会見に臨む。また支えるコーチとして、ともに首脳陣で世界一の経験があるロッテ・金子誠戦略コーチ(48)、巨人・村田善則ブルペンコーチ(49)、さらに中日OBで理論派の吉見一起氏(39)に入閣を打診していることも判明。新体制でチームの初陣となる11月の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」で大会2連覇を狙う。
 井端新監督の初陣は11月16~19日に東京ドームで開催される「第2回アジアプロ野球チャンピオンシップ」。アジアの若手育成を目的とした国際大会で、将来はトップチームで日の丸を背負うであろう有望株が中心となる。代表初選出のフレッシュな顔触れも予想され、指導者として国際大会と短期決戦の経験豊富なコーチの招集は必須だ。

 新コーチとして有力候補に挙がっている金子コーチは井端監督と同学年。ともに稲葉篤紀監督の下で17年から21年まで代表でコーチを務め、固い信頼関係で結ばれている。21年の東京五輪ではヘッド兼打撃コーチとして金メダル獲得に貢献。現役20年間を日本ハム一筋で過ごし、プロ通算1627安打。14年の引退後は日本ハム、ロッテで打撃部門のコーチを歴任するなど指導力に定評がある。首脳陣の中心となるヘッド格で入閣する可能性もありそうだ。

 村田コーチは小久保裕紀監督が指揮した15年のプレミア12でスコアラーを務め、その後はコーチとして長年、日本代表に携わっている。今年3月のWBCでもバッテリーコーチとして多角的な情報収集と分析力で世界一に貢献。近年の他国の野球や選手情報に精通する。井端氏とは代表だけでなく、巨人でも16年から18年の3年間は同僚だった。

 井端監督が指揮官だったU12代表では投手コーチを務めた吉見氏も投手部門での入閣が有力。「精密機械」と評された抜群の制球力を武器に最多勝に2度輝くなど、井端監督とは中日黄金期を支えた盟友でもある。20年の現役引退後はNPBでの指導経験はないが理論派として知られ、その知識と経験は伸び盛りの侍たちの成長を促すだろう。

 新監督の就任会見は4日にも行われ、その後に組閣作業を本格化させるとみられる。8月に台湾で開催されたU12W杯を指揮した井端監督は大会後に「日の丸を背負うということは12歳でもトップでも言動、行動に責任が出てくる」と語っていた。野球界の未来を担う侍ジャパンの首脳陣は、井端監督を中心に実績だけでなく人間性にも定評がある顔触れとなりそうだ。

 ▽アジアプロ野球チャンピオンシップ アジアの若手育成を目的とした国際大会で日本、韓国、台湾、オーストラリアの4チームで争う。選手の参加資格は24歳以下(99年1月1日以降生まれ)、または入団3年目以内で、29歳以下(94年1月1日以降生まれ)を3人までのオーバーエージ枠もある。17年11月の第1回大会は稲葉篤紀監督が指揮を執り日本が優勝。第2回大会は当初21年11月に開催予定だったがコロナ禍のため、今年11月に延期された。

おすすめテーマ

2023年10月04日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム