侍J・井端新監督 契約は24年まで 26年WBCは?の質問に「話を頂いて、日も経っていませんので…」

2023年10月04日 16:37

野球

侍J・井端新監督 契約は24年まで 26年WBCは?の質問に「話を頂いて、日も経っていませんので…」
<侍ジャパントップチーム新監督就任発表会見>登壇する井端弘和新監督(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 侍ジャパンの新監督に、中日、巨人で活躍した井端弘和氏(48)が就任。4日、就任会見に臨み、抱負を語った。今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一を奪還した前任の栗山英樹氏(62)の後任となる。
 会見では、契約の形態がこれまでとは違い、26年WBCまでではなく、24年プレミア12までが前提となる点について質問が出た。井端氏は「当初は1大会、1大会でという思いもあったが、まずは1年やってみて、その中で評価して頂ければと。1年、1年という思いは伝えました」と語った。

 また、26年WBCへの思いについて「まず、就任の話を頂いて、全然日も経っていませんので、まず、この状況に驚いている状況なので、まだ何も考えていないです。まずはアジアチャンピオンシップをどのように戦うかしか頭にないです」と語った。

 会見では、井端氏の契約形態は大会ごとに契約更新が基本と説明され、来年のプレミア12までは指揮を執ることが前提と発表があった。

 卓越した野球観と指導力には定評がある井端氏は、現役時代は内野守備の名手として名をはせ、引退後は巨人で3年間コーチを歴任。稲葉篤紀監督が侍ジャパンを率いた17年の第1回アジアチャンピオンシップからコーチを務めた。稲葉政権最後の大会となった21年東京五輪でも内野守備コーチを務め、強化本部編成戦略担当を兼務した。

 初陣の国際大会は、アジアの若手育成を目的として11月に行われ、17年の第1回大会に続いて連覇を目指す「アジアプロ野球チャンピオンシップ」となる。世界一連覇を目指す26年の第6回WBCの監督は現時点で未定も、井端氏は24年11月のプレミア12まで指揮する可能性もある。

 侍ジャパン強化委員会は栗山監督の5月の任期満了に伴う退任に伴い、26年WBCまでの3大会をひとくくりに監督選定を行ってきた。だが後任選びは難航。長期にまたがって3大会を一人が指揮するという「枠組み」を再検討し、まずは直近の国際大会の監督を任せる方向に方針を転換した。それでも、アジアの若手育成を目的とした国際大会で次代を担う有望株を率いる任務は重要で、17年の第1回大会に続く連覇を目指す。

 ◇井端 弘和(いばた・ひろかず)1975年(昭50)5月12日生まれ、神奈川県出身の48歳。堀越(東京)から亜大を経て97年ドラフト5位で中日入団。01年に遊撃のレギュラーに定着し、13年のWBCに出場。同年オフに巨人に移籍し、15年に現役引退。通算1912安打を放ち、ゴールデングラブ賞7度、ベストナイン5度。巨人、侍ジャパンのコーチを歴任し、20年からNTT東日本のコーチ、22年にU12日本代表監督に就任した。1メートル73、73キロ。右投げ右打ち。

 ▽アジアプロ野球チャンピオンシップ アジアの若手育成を目的とした国際大会で日本、韓国、台湾、オーストラリアの4チームで争う。選手の参加資格は24歳以下(99年1月1日以降生まれ)、または入団3年目以内で、29歳以下(94年1月1日以降生まれ)を3人までのオーバーエージ枠もある。17年11月の第1回大会は稲葉篤紀監督が指揮を執り日本が優勝。第2回大会は当初21年11月に開催予定だったがコロナ禍のため、今年11月に延期された。

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