レッドソックスも山本由伸獲得競争に参戦 ぜいたく税の心配が少ない分、他球団より有利

2023年10月04日 11:01

野球

レッドソックスも山本由伸獲得競争に参戦 ぜいたく税の心配が少ない分、他球団より有利
オリックス・山本 Photo By スポニチ
 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が3日(日本時間4日)の記事で、オリックスの山本由伸投手(25)の写真を表紙に使い、レッドソックスはこのオフの補強で先発投手が最も重要で、FA市場の獲得合戦では「絶対に負けるわけにはいかない」との球団関係者の言葉を紹介している。
 最大の目玉は山本に加え、パドレスのブレイク・スネル(30)、フィリーズのアラン・ノラ(30)だが、山本の25歳の年齢は特に価値が高い。ヤンキース、ドジャース、メッツ、カブスなども獲得に本腰を入れているが、レッドソックスが有利なのは現在のサラリー総額が全体13位の1億8292万ドルと贅沢税の基準額まで、かなり余裕があること。24年シーズンの基準額は2億3700万ドルになる。ゆえに山本に巨額のお金を投資し、他にも先発投手を加えるなどして基準額を超えたとしても、超過1年目の場合はぜいたく税の税率は超過分の20%で済む。

 一方で2年連続で超過するチームは超過分の30%、3年連続以上は超過分の50%を払わないといけない。つまりヤンキース、ドジャース、メッツは50%を負担しなければならない。加えてメッツやヤンキースは23年、基準額を既に大幅に超えており、ぜいたく税のルールでは、2千万ドル、4千万ドル、6千万ドルと超過額が大きくなるにつれ、そこでも課税され、税率も著しく上がっていく。

 メジャー関係者は山本について「投手が必要でお金があるチームは全て興味を持つ」と断言しているが、その中で、レッドソックスはぜいたく税の心配が少なくて済む分、明らかに有利だ。ドジャースについても大谷翔平+山本を獲得するとなると、大変な負担額になる。

 ちなみにこのオフの市場にはソニー・グレイ(33)、エドュアルド・ロドリゲス(30)、ルーカス・ジオリト(29)、ジョーダン・モントゴメリー(30)らもいるが、山本の価値には及ばない。

 果たしてレッドソックスは山本を獲得し、再び吉田正尚のチームメートにすることができるのか。サム・ケネディ球団社長は獲得資金について「うちのオーナーは戦うのに必要なものは与えてくれる。その姿勢はオーナーになった02年から変わっていない」と説明している。

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