広島・小園 初体験のCSへ闘志燃やす23歳 DeNA戦は打率・400の好相性「恐れずに…」

2023年10月04日 06:30

野球

広島・小園 初体験のCSへ闘志燃やす23歳 DeNA戦は打率・400の好相性「恐れずに…」
自身初のCSへ気合いが入る広島・小園 Photo By スポニチ
 広島・小園海斗内野手(23)が自身初のクライマックスシリーズ(CS)に向け「恐れずに自分のプレーをするだけ」と気合を入れた。順位争いの佳境を迎えた9、10月に打率・365と打ちまくり、14日開幕のファーストステージ(S)で当たるDeNAにはカード別最高の同・400をマークする。まずは第一関門突破へ。チームの勝利への貢献を強く誓った。
 チームにとってはリーグ3連覇を成し遂げた18年以来、5年ぶりのCS参戦。同年にドラフト1位指名された小園は当然、短期決戦の舞台を知らない。未知なる戦いを前に、想像を巡らせながら素直な思いを口にした。

 「(CSが)どんな感じか分からない。入りが大事かと思うし、一本出れば気持ちが楽になるんじゃないか…と。硬くならず、やれたらいいと思います」

 激動の一年だった。3月31日の開幕ヤクルト戦に「1番・遊撃」で先発出場したものの不振が続き、野球に取り組む姿勢も問われて4月21日に登録抹消。7月4日に再昇格した時点で、打率は・043に過ぎなかった。

 それがどうだ。持ち前のセンスを発揮し、目まぐるしく打順が変わってもジワジワ数字を上げた。中でも9、10月が凄かった。主に3番を任され、堂々の打率・365(96打数35安打)。阪神とのレギュラーシーズン最終戦も、6号2ランを含む今季6度目の3安打猛打賞で締めた。

 「前半戦は1軍の舞台で全く活躍できなかった。最後にチームの(勝利の)ためにできたら。そこは強い意識を持っています」

 今季は出場80試合で打率・286、6本塁打、31打点。加えて、もう一つ心強いデータがある。CSファーストSで激突するDeNA戦の対戦打率・400はカード別で最も高い。とりわけ、今永を10打数5安打と打ちまくる。

 「練習でどれだけ実戦を意識できるか。おそらく試合はあるので形や感覚を忘れないように、しっかりやっていくしかない。空き時間を見つけて練習することも大事かな…と」

 順位争いがし烈を極め、マークが厳しくなる中で残したシーズン最終盤の数字が、ポテンシャルの大きさを示している。14日のファーストS開幕まで10日。小園は社会人との練習試合などを通じ、万全の調整で初体験の舞台に臨む構えだ。

 「恐れずに、自分のプレーを一生懸命やるだけ。野球は何があるか分からない。最後まで諦めずにやるだけかなと思います」

 まずはDeNAを撃破し、リーグ覇者の虎との決戦へ。貴重な経験をすることで、23歳はまた一つ成長する。
 (江尾 卓也)

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