日本文理大が神宮切符獲得 8回に大逆転!勝ち越し打の園田「真っすぐを打ち返そうと」

2023年11月02日 05:00

野球

日本文理大が神宮切符獲得 8回に大逆転!勝ち越し打の園田「真っすぐを打ち返そうと」
<日本文理大・九共大>7年ぶり2度目の優勝を決めてマウンド付近で歓喜の輪を作る日本文理大 Photo By スポニチ
 【九州大学野球選手権最終日   日本文理大6―3九共大 ( 2023年11月1日    ペイペイD )】 明治神宮野球大会の予選を兼ねて行われ、日本文理大(九州地区北部1位)が九共大(福岡六大学2位)を逆転で下し、2016年以来7年ぶり2度目の優勝を果たした。日本文理大は3点を先制されたが、8回に3安打3四球を集めて6―3と逆転。6回からロング救援の永谷魁人(2年)が無安打無失点の好投で勝利を引き寄せた。15日開幕の明治神宮大会に九州代表として出場する。
 ドラマは8回に起きた。日本文理大は6回まで2併殺などチャンスを逸し無得点。3点を追う7回に1点を返したが敗色ムードが漂い始めていた。九共大は逃げ切りにかかり侍ジャパン大学代表の速球派、木村仁をマウンドに送る。だが先頭の島袋は「球が速いのは知っていた。とにかく集中してコンパクトに叩こうとだけ考えた」と気合を込めて直球を左前打。さらに1死から東門(あがりじょう)が適時二塁打すると木村仁の制球が微妙に乱れた。

 2死から3連続四球で同点に追いつくと、さらに8番の園田が「前の2打席は連続三振でチャンスをつぶしたので、真っすぐを打ち返そうと狙っていた」と、勝ち越しの走者一掃三塁打を決めた。

 打線の奮起を生んだのは園田と同じ熊本・城北の後輩、149キロ右腕・永谷だった。「行けるところまで飛ばそうと全力で投げた」。6回から4番手で登板すると一人の走者も出さず4回を無安打無失点。速球とスライダー、カーブ、スプリットを織り交ぜ毎回の4三振を奪い、優勝を引き寄せた。城北2年夏の独自大会で県準Vに輝いた1メートル85の長身投手は「春(全日本大学野球選手権)はタイブレークで初戦負けしたので悔しさを神宮で晴らしたい」。03年の全日本大学野球選手権優勝の経験を持つ日本文理大が、7年ぶりの九州王者として全国で頂点を狙う。 (中島 泉)

 ◇永谷 魁人(ながたに・かいと)2003年(平15)7月3日生まれ、熊本県出身の20歳。菊池市の隈府小3年で野球を始める。菊池北中では軟式野球部に所属し、2年生で遊撃手から投手に。城北ではエースで1年夏に県16強、2年夏は独自大会県準V、3年夏は3回戦敗退。1メートル85、83キロ。右投げ右打ち。

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