オリ田嶋、猛虎打線を黙らせた! 完全アウェーの甲子園で7回零封 初安打も放ち、勝利投手の権利

2023年11月02日 20:57

野球

オリ田嶋、猛虎打線を黙らせた! 完全アウェーの甲子園で7回零封 初安打も放ち、勝利投手の権利
日本シリーズ<神・オ>6回、田嶋は大山を右飛に打ち取り、ガッツポーズする(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ2023第5戦   オリックス―阪神 ( 2023年11月2日    甲子園 )】 オリックスの田嶋大樹投手(27)が2勝2敗のタイで迎えた阪神との「SMBC日本シリーズ2023」第5戦(甲子園)に先発登板。再三にわたって走者を塁に出しながらも粘りの投球で7回4安打無失点と好投し、日本シリーズ初勝利の権利を得て降板した。
 前回登板した10月19日のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦・ロッテ戦(京セラD)では、5回まで2安打1失点と好投。だが、勝利投手の権利を得ていた6回に一挙3失点して逆転を許し、6回4安打4失点で降板した。

 この日はそれ以来、14日ぶりのマウンド。初回から近本に一、二塁間を抜かれ、中野の送りバントを自ら処理するもファンブル(記録は犠打と失策)して無死一、二塁のピンチを招いた。それでも森下をゴンザレスの好守で二ゴロに仕留め、大山の打席で三振ゲッツー。無得点で切り抜けた。

 2回も1死から佐藤輝に左中間二塁打を許してピンチを招いたが、無失点。3回は1死から中野に中前打されたが、続く森下を遊ゴロ併殺打に打ち取り、この回も得点を許さなかった。

 すると、直後の4回だった。ゴンザレスが相手先発左腕・大竹から左中間スタンドへ“確信歩き”の1号ソロを放って先制。これでギアの上がった田嶋はその裏、先頭の大山をこの日初めて計測した150キロの内角直球でバットをへし折り、三ゴロに打ち取った。

 続くノイジーにも150キロを連発して最後は146キロ直球で中飛。佐藤輝は151キロを見せたあとのワンバウンドするフォークボールで空振り三振に斬って取り、初めて3者凡退で切り抜けた。

 打席でも3回先頭の第1打席で何度もバスターを試み、ベンチの中嶋聡監督(54)が笑顔で拍手する場面も。1―0で迎えた5回先頭の第2打席では相手先発左腕・大竹のグラブを弾き、プロ6年目にして初安打をマークすると、笑顔の中嶋監督が“記念球”を要求する場面もあった。

 そして、5回には先頭の坂本に左前打され、1死二塁、2死三塁とピンチが続いたが、今シリーズ絶好調の近本を全4球直球勝負で空振り三振。通算3試合目の日本シリーズ登板で、初勝利の権利を得た。

 1―0のまま迎えた6回は中野を左飛、森下を二飛、大山を右飛に仕留めてこの試合2度目の3者凡退。6回で74球を投じた。直後の7回には先頭で打席が回ったが、中嶋監督は田嶋に代打を出さず、続投。四球を選んで塁に出る場面もあった。この回、敵失に乗じて1点追加して2―0となると、田嶋は7回も3者凡退に打ち取り、ここで“お役御免”となっている。

 田嶋の投球内容7回で打者25人に対して83球を投げ、4安打無失点。4三振を奪い、与えた四球は1つ、直球の最速は151キロだった。

 ▼オリックス・田嶋「とにかく後悔だけはしないように、思い切って腕を振っていこうと思って投げていました。若月さんのリードに引っ張ってもらいながら、しっかりと投げ切れたところはよかったと思います」

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