オリックスが甲子園の“魔物”に飲み込まれる 2―0の8回に一挙6失点 7回零封の田嶋降板で王手許す

2023年11月02日 21:31

野球

オリックスが甲子園の“魔物”に飲み込まれる 2―0の8回に一挙6失点 7回零封の田嶋降板で王手許す
日本シリーズ<神・オ>8回、大山に適時打を許し、肩を落とす宇田川(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ2023第5戦   オリックス2―6阪神 ( 2023年11月2日    甲子園 )】 3年連続でパ・リーグを制したオリックスは敵地・甲子園で行われた阪神との「SMBC日本シリーズ2023」第5戦で、2点リードの8回に一挙6失点して逆転負けを喫し、2連敗。通算2勝3敗となって38年ぶり2度目の日本一を狙う阪神に王手をかけられ、2年連続6度目の日本一へ向けて崖っ縁に立たされた。
 なお、先に王手した過去73チームのうち62チームが日本一になっており、阪神のV確率は85%となっている。

 オリックスは先発左腕・田嶋が走者を塁に出しながらも要所を抑える粘りの投球で7回4安打無失点と好投。自らプロ6年目で初安打も放ち、日本シリーズ通算3度目の登板で初勝利の権利を得て降板した。

 だが、田嶋が降板した直後、2―0で迎えた8回に悪夢が待っていた。3試合ぶりにブルペン入りし、この回から登板した2番手右腕・山崎颯が最初に打席へ迎えた木浪に二塁への内野安打を許すと、安達が一塁へ悪送球して無死二塁。代打・糸原の左前打で無死一、三塁となってから近本に右前適時打を打たれて2―1と1点差に迫られた。

 中野に犠打を決められ1死二、三塁となると、ここで中嶋監督が自らマウンドに向かい、敵地・甲子園で3連投となる3番手右腕・宇田川にスイッチ。だが、宇田川は最初に打席へ迎えた森下に左中間を割られて2点適時三塁打とされ2―3と逆転を許すと、さらに大山にも中前適時打を浴びて2―0から一気に2―4と形成逆転。

 4番手右腕・阿部も最初に打席に迎えたノイジーに四球を与えると、2死一、二塁から坂本に右越え2点適時三塁打を許して2―6。終わってみれば、阪神はこの回、打者10人で6安打を集中、オリックス投手陣は一挙6失点で敗れた。

 オリックスは4回、ゴンザレスが相手先発左腕・大竹の真ん中低め直球を左中間スタンドへ“確信歩き”で叩き込んで先制した。

 1―0のまま迎えた7回には、1死一塁から森の二ゴロを中野が後逸。カバーに走った右翼・森下も素手で捕球しようとしてつかみ損ね、その間に一走・宗が一気にホームインし、無安打で貴重な2点目をもぎ取っていたが、山崎颯が甲子園の魔物に飲み込まれた。

 なお、左足首を痛めてベンチ外が続いていた杉本は「5番・左翼」に入って今シリーズ初出場初先発となったが、3打数無安打1三振で途中交代。初戦で敗戦投手となったエース山本はブルペン待機となっていたが、出番はなかった。

 日本シリーズは、あす3日が移動日。今後はオリックスの本拠・京セラドーム大阪に舞台を戻して4日に第6戦、そこで勝負が決しなかった場合には5日に第7戦が行われる。試合開始時間はともに午後6時半となっている。

おすすめテーマ

2023年11月02日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム