巨人・阿部新監督 秋季キャンプ初日から熱血指導 捕手出身らしく投手も野手も 打撃実演も

2023年11月02日 05:30

野球

巨人・阿部新監督 秋季キャンプ初日から熱血指導 捕手出身らしく投手も野手も 打撃実演も
吉川(左)を指導する阿部監督(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 巨人・阿部慎之助監督(44)が1日、宮崎秋季キャンプ初日から熱血指導を行った。2年連続4位からの巻き返しを期待される新指揮官はブルペンでは22年育成ドラフト3位の変則左腕、吉村優聖歩(ゆうせふ)投手(18)に右打者への内角球を磨くよう助言し、正二塁手候補の吉川尚輝内野手(28)には付きっきりで打撃指導。球団史上初の捕手出身監督は、攻守のレベルアップへ向けて精力的に動いた。
 半袖姿での球場入りに決意がにじむ。新監督として、いよいよ秋季キャンプ初日を迎えた。阿部監督は練習前にナインに「くたくたになるまでやってください。全て自分のため、個人の技術向上、それだけを頭に入れ、1つでも、2つでも、うまくなって終えてください」と訓示。その言葉を自身も実践した。

 まずはブルペンに足を運び明徳義塾(高知)から育成ドラフト3位で入団した吉村の投球をチェック。横手でトルネード気味に投げる変則左腕に「サイドのクロスファイア(右打者への内角球)。クイックでも足を上げてもいいから練習しろ」と指令した。今季は3軍暮らしで2軍戦の登板もなかったが、キャンプメンバーに抜てきされた18歳は「(会話は)初めて。やっぱりオーラはあります」と恐縮しながら感謝する。2年連続4位のチームは救援陣の防御率3・81がリーグワースト。一人でも戦力になる投手を見極めることが阿部監督にとって今秋のテーマだ。

 午後のフリー打撃では吉川にマンツーマンで指導。「バットをどこの位置に置いたらいい軌道で入ってくるか。いろいろなことを試してみたらと伝えた」と説明した。自らも打撃ケージに入り、10スイングで柵越えを1発放った。正二塁手候補として大きな期待を寄せるだけに「もちろん1年間、レギュラーを張ってほしい」と言う。副主将を務める吉川も「監督に言われたこともあるし、ずっと二岡さん(ヘッド兼打撃チーフコーチ)とやってきたものもある。吸収して取り組んでいけたら」と必死にバットを振った。

 球団史上初の捕手出身監督のため、投手にも野手にも本格的な指導が可能。チーム力の底上げのためなら、何でも力を貸す。関西で日本シリーズが行われている中、阿部巨人が来季反攻に向けて力強く一歩を踏み出した。(川島 毅洋)

おすすめテーマ

2023年11月02日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム