米野球殿堂の副館長 大谷への思いを語る「彼のストーリーを語るだけの…」

2023年11月02日 08:18

野球

米野球殿堂の副館長 大谷への思いを語る「彼のストーリーを語るだけの…」
ワールドシリーズを訪れている米野球殿堂のジョン・シェスタコフスキー副館長 (撮影・杉浦大介通信員) Photo By スポニチ
 ニューヨーク州クーパーズタウンにある米野球殿堂のジョン・シェスタコフスキー副館長が、ワールドシリーズが行われているアリゾナ州フェニックスを訪れている。
 今シリーズでもまた新たなマイルストーンが生まれた。

 10月31日(日本時間11月1日)の第4戦まで、ポストシーズン新記録の20試合連続安打をマークするダイヤモンドバックスのマルテ内野手から何らかのアイテムの寄贈を受ける方向という。

 今春、大谷翔平選手(29)がWBC決勝でかぶった帽子が殿堂博物館に寄贈されたことが話題になった。1日(同2日)、アリゾナのチェース・フィールドで取材を受けた際、シェスタコフスキー副館長はその帽子がミュージアム内で人気アイテムになっていると嬉しそうに語った。

 「メジャーリーグの展示品が多い中で、大谷がWBCで着用した帽子は際立っています。野球ファンならメジャーの品には馴染みがありますが、「J」のマークがついた帽子はやはり目立ちますよね。傍に記されている説明を熱心に読んでいるアメリカ人のファンをよく見かけます。WBC決勝はアメリカのファンには残念な結果に終わりましたが、大谷対トラウトの名勝負が演じられた9回はすべてのベースボールファンにとって素晴らしい瞬間でした」

 大谷は2023年もとてつもないシーズンを過ごしたが、現時点で新たな寄贈をリクエストする予定はないという。

 「大谷は私たちには非常に寛大。彼のストーリーを語るだけの多くの品を寄贈してくれてきましたからね」

 実際に、投手としてのデビューを飾った2018年4月1日に被った帽子、その2日後に初本塁打を打った際のヘルメット、さらに2021年4月4日に初めて“リアル二刀流”で出場して本塁打を放った時のバット、そしてその夏のオールスターの品など、すでに様々な大谷の品が殿堂に展示、保管されている。

 10月上旬、レッドソックスの吉田正尚外野手(30)が殿堂博物館に足を運んだ。ただ、大谷がクーパースタウンの“聖地”を訪れたことはないという。

 「吉田はWBC決勝で使用したアンダーアーマーのバットを寄贈してくれました。先日、ミュージアムで一緒に写真を撮り、いい時間を過ごしたのです。大谷はまだ来ていませんが、いずれ訪れてくれたら嬉しいですね」そう目を輝かせるシェスタコフスキー副館長の新たな願いがかなう日が近い将来、訪れるだろうか。(フェニックス 杉浦大介・通信員)

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