阪神・岩崎 阿部巨人よ覚悟!! 来季東京Dでの開幕戦で“ミスター・ゼロ”の本領発揮だ

2023年12月14日 05:15

野球

阪神・岩崎 阿部巨人よ覚悟!! 来季東京Dでの開幕戦で“ミスター・ゼロ”の本領発揮だ
優勝旅行出発前に記念撮影する岩崎(撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 つかの間の休息を前に阪神・岩崎が来季の開幕戦から新生・阿部ジャイアンツの前に“キラー”として立ちはだかることを宣言した。
 「点を取られていないことは良いことだと思うので。それは変わらず続けられるようにしたいですね」

 優勝旅行先のハワイへの出発前、見据えたのは、約3カ月半後の「3・29」だ。連覇を目指す24年シーズンの開幕戦は東京ドームでの巨人戦。敵地で相手打線を沈黙させ続けているのが背番号13で、22年は3試合、今季も6試合に登板して防御率は0・00と完璧に抑え込んでいる。

 「東京ドームは狭いので。良いところに投げてもホームランになったりするので逆に思い切って投げられている部分はありますね」

 無双の理由を自己分析する姿にも自信が漂う。巨人戦に限っても今季は11試合で防御率0・82と安定感が際立つ。20年の開幕戦こそ同じ東京ドームで1点リードの7回に吉川尚に逆転2ランを被弾する悪夢を見たものの、虎の守護神に死角は見当たらない。

 敵軍を率いるのは阿部新監督。実は、岩崎のターニングポイントに関わっている人物でもある。「今でも忘れてないですよ」。プロ3年目だった16年7月6日の巨人戦で6回1死満塁で現役時代の阿部と対戦し、初球の内角高めの直球でのけぞらせた。その後に決勝の2点適時打を浴びたが、試合後に「満塁でもインコースを攻められる良い投手だった」と評された。

 「打たれたので自信にはならなかったですけど、そういうボールが嫌なんだ、とか。良いピッチャーはああいうピンチでも近いところに投げるのか、とか。阿部さんの言葉で吸収できたものは多かった。そういう意味で忘れてないですね」

 敵将の言葉を胸に、連覇を目指す来季も全力で腕を振る。(遠藤 礼)

 ○…岩崎(神)は東京ドームの巨人戦、通算34試合で3勝3敗6セーブ、防御率2.59。抑えを務めた22年からの2シーズンは9試合で1勝0敗6セーブ、防御率0.00と万全。なお今季巨人戦は11試合で1勝0敗9セーブ、防御率0.82。東京ドーム以外の甲子園5試合でも0勝0敗5セーブ、防御率1.80と、球場を問わずカード自体の相性が良かった。

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