広島のドラ1・常広、歩む“森下ロード” 同郷・大分の先輩と同じ「先発ローテ&10勝&新人王」

2023年12月14日 05:05

野球

広島のドラ1・常広、歩む“森下ロード” 同郷・大分の先輩と同じ「先発ローテ&10勝&新人王」
<広島新入団選手発表会見>ポーズをとる常広(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 広島は13日、広島市内のホテルで育成を含む新入団選手8人を発表した。ドラフト1位の常広羽也斗投手(22=青学大)は、同じ大分県出身で、プロの世界でチームメートになる森下暢仁投手(26)のような大卒1年目からの活躍に意欲。ルーキーイヤーから先発ローテーションに定着し、その先には新人王のタイトル獲得にも視野に入れて“森下ロード”を突き進む覚悟を示した。
 背番号17のユニホームに袖を通した常広は同郷の先輩のような、ルーキーイヤーからの活躍を誓った。

 「1年目からチームの勝利に貢献できる投手になれるよう、頑張りたい。先発ローテーションを一年間守れる投手に。大分県出身の森下選手が目標の選手の一人。ストレートとか、吸収できることは吸収したい」

 伸びのある直球で空振りが取れる森下の球威には魅力を感じている。そんな憧れの右腕は、大卒1年目から先発ローテーションに定着して1軍完走。2桁10勝をマークして新人王に輝いた。その背中を追って、常広も「しっかり自分のできることをして、最終的に新人王を目指せるように頑張っていきたい」と高みを見据えた。

 「一年間1軍で投げるのは大変なことだと思う。どういうメンタルの切り替えをしているのか、精神的なことを(森下さんに)聞いてみたい」。森下からは精神面の助言を仰ぐ構えで、技術面では球威向上がテーマ。「質もまだ上げられる。球威と制球は比例してくると思う。質の高い球を投げられるよう練習をしていきたい」と最速155キロの直球に、磨きをかけていく。

 直球と打者の手元で鋭く落ちるフォークを武器とし、今春の東都大学リーグ戦ではチームを17年ぶりの優勝に導いた。全日本大学選手権でも2試合、計15回を無失点に抑え、18年ぶりの優勝の原動力となった右腕は、次はカープの一員として、頂点を目指す。抽選に当選した約500人のファンに見守られた記者会見。新井監督から「プロ野球選手になるという夢はかなえたので、これがスタートラインだと思って、一緒に頑張っていきましょう」と言葉をもらい、気持ちを新たにした。

 「気が引き締まりますし、プロ野球選手になるという実感がちょっとずつ湧いてきた。ファンの方たちの声援が熱いチーム。(カープの)一員として頑張りたい」

 リーグ2位だったチームは今季の2桁勝利が床田(11勝)のみ。18年以来6年ぶりのリーグ優勝に向けた即戦力として期待される。将来的には「チームのエースになれるように」と力を込めた。大きな野望を胸に、常広がプロのスタートラインに立った。 
(長谷川 凡記)

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