阪神・岡田監督、ハワイV旅行は「ご褒美」　総勢345人！！チャーター機内も祝福ムード

2023年12月14日 05:15

野球

阪神・岡田監督、ハワイV旅行は「ご褒美」　総勢345人！！チャーター機内も祝福ムード — 花束を受け取る岡田監督（撮影・後藤　大輝） Photo By スポニチ

　18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一を達成した阪神が13日、関西国際空港から優勝旅行先のハワイへ出発した。岡田彰布監督（66）はこの旅行を「ご褒美」と表現し、約1週間を過ごすハワイで家族孝行に努めることを願った。また、首脳陣、選手、関係者、その家族ら合計220人（乳幼児含む）が乗り込んだ日本航空のチャーター機には、日本一ロゴ入りのグッズや特製デザートなどが用意され、祝福ムードに包まれた。

　ハワイへの出発前、シーズンでは厳しい表情を崩さない岡田監督は終始、父親の顔、そして祖父の顔をのぞかせながら、報道陣の質問に答えていった。

　「ご褒美やからなあ。コロナの真っ最中やったら行けんかったかも分からんけど。今は何となく、どこにでも行けるようになったから良かったよな」

　兵庫、大阪での優勝パレードに祝賀会…18年ぶりのリーグ優勝と38年ぶりの日本一を成し遂げたからこそ実現したイベントラッシュの“トリ”を飾るのがハワイV旅行だ。関西国際空港で行われた出発式ではマイクを握ってその“趣旨”を口にした。「いよいよ一年間頑張ったご褒美の優勝旅行になりました。この1週間は主役は家族なので、有意義な1週間にしたい」。リーグ優勝時のビールかけでさく裂させた「ミエちゃん主役ちゃうよ」を指揮官なりにアレンジした、選手の家族への感謝の言葉に他ならなかった。この日、何度も口にした「ご褒美」というフレーズ。選手たちに家族サービスを促すとともに“完全オフ”指令も出した。

　「一年間、毎日試合をやって家族も大変やった。そういう意味で勝ったご褒美で、この人数で行けるのも凄いと思うし。みんな野球のことを忘れて1週間ゆっくりしたらいいんちゃうかな。ここしかゆっくりできひんやろ。はっきり言うて。帰ったら自主トレとか始めると思うから」

　この日は監督、コーチ、選手、スタッフとその家族、合計220人がチャーター機に乗り込んだ。定期便で渡航するメンバーを含め、総勢345人の大所帯。才木の母・久子さんもその一人で、「夫と浩人（才木）と3人でゴルフ回るんです。欲しいものは全部浩人に買ってもらいます」と頬を緩ませた。機内ではサプライズでのホールケーキの提供、トラッキーがあしらわれた特製のメニューカードなど、さまざまなおもてなし。到着前から祝福ムードに包まれた。

　かくいう指揮官もハワイでは「監督」の肩書を忘れるつもり。「もう、ゆっくりよ。そんな予定も入れてない。ほんまゆっくりしたいよ。寝とってもええし」。そして、最後は、ハワイでの日々の副産物にも触れた。

　「団体競技やから、野球は。奥さんとか、子供とか、ほとんど初めて会うけどな。それはまたな、チームとして絶対にプラスになると思うし」

　ご褒美旅行は、球団初の連覇を目指すチームの結束をさらに強めそうだ。（遠藤　礼）

　≪新選手会長・中野「支えあったから」≫中野は新選手会長として、出発式のセレモニーで岡田監督の後にあいさつした。関西国際空港の関係者、今回の優勝旅行を企画した阪急交通社などへの感謝を述べた上で、「18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一は家族の皆さんの支えがあったからこそだと思います。その喜びを全員で分かち合って、楽しみながら（ハワイで）やっていきたいと思います」と話した。