巨人・原前監督にスポニチ名物「隠しマイク」大賞 浅野転倒「目をつぶっていて」「和真いた?」名言連発

2023年12月14日 05:30

野球

巨人・原前監督にスポニチ名物「隠しマイク」大賞 浅野転倒「目をつぶっていて」「和真いた?」名言連発
隠しマイク大賞のトロフィーを手にポーズを決める原氏(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 スポニチ読者はもちろん、球界関係者にもファンが多い名物コーナー「隠しマイク」。23年は計277人が登場し、計722本が紙面をにぎわせた。09年制定の栄えある第14代「隠しマイク大賞」は今季限りで巨人監督を退任した原辰徳氏(65)に決定。ファンを意識してコメントでも読者を喜ばせてきた同氏の計17年の監督生活の中で掲載された歴代マイクも振り返る。
 大きく口を開け、歌い出さんばかりの勢い。マイク形のトロフィーを手にした原氏は恍惚(こうこつ)の表情だ。09年から制定された年間大賞で巨人勢では初の戴冠。「スポニチの売りの部分。俺の例えは結構、面白いでしょ?担当記者は相当、助かったと思うよ」と言葉に力を込めた。

 巨人監督を通算17年間務めリーグ優勝9度、日本一3度。ついに?「隠しマイク大賞」の栄冠まで手にした。勝っても負けても「監督は垣根なくサービスをしなければいけない」と強調。「殻に閉じこもっていたらダメ。監督としてのソフトな面の仕事。そこは12球団(の監督)で一番だと思う」と胸を張る。

 現役時代からウイットに富んだコメントが多く、監督となっても「個人より巨人」、「ジャイアンツ愛」などをつくり、選手を叱咤(しった)する際も「焼きごてを入れて覚えさせる」など独自の言葉を用いた。読書を好み、流行に敏感だからこそ表現も豊かだ。

 今季も新人・浅野が守備でズッコケた際に「目をつぶっていて見えなかった」と語って隠しマイクとなった。実際は「(新人に批判を)言えないでしょ。見ていないわけない。最高のコメントをしたと思うよ」と明かす。一方、主力には独特の表現で奮起を促す。ある試合で無安打だった岡本和について「和真いた?今日」とコメント。守備でミスをした秋広を「甘いデミグラスソースのよう」と例えたこともある。

 原氏は「言葉の裏には責任がある。記者の皆さんの後ろにはファンの方がいることは意識している」と言う。当コーナーでの“功績”は絶大。言葉の「タクト」も名将の証だ。(神田 佑)

 ▽スポニチ隠しマイク ベンチ裏などで選手や関係者が発した笑い&涙ありのコメントを読者に届けるスポニチの名物コーナー。90年2月の春季キャンプから現在の形になり、20年はコロナ禍の影響で掲載なし。今年で34回目を迎えた。過去には「プロ野球隠しマイクでごめんなさい」(青春出版社)、「プロ野球“名言妄言”伝説1200」(さくら舎)と2度、書籍化された。

 ◇原 辰徳(はら・たつのり)1958年(昭33)7月22日生まれ、神奈川県出身の65歳。東海大相模では甲子園に春夏4度出場。東海大を経て80年にドラフト1位で巨人に入団。95年に現役引退。通算1675安打で打率.279、382本塁打、1093打点。巨人監督を02年から計3度、17年間務め、リーグ優勝9度、日本一3度。09年WBCは侍ジャパン監督として世界一。18年に野球殿堂入り。

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