「原語録」プレーバック2次政権06~10年「時差ボケなのか、本当のボケなのか分からないよ」

2023年12月14日 05:30

野球

「原語録」プレーバック2次政権06~10年「時差ボケなのか、本当のボケなのか分からないよ」
06年ガッツポーズする原監督 Photo By スポニチ
 語り継がれる「原語録」プレーバック。計17年に及んだ巨人の監督生活の中で掲載された歴代マイクを、それぞれの政権ごとに振り返ります。以下、2次政権の06~10年。
 ◎韓国プレスのカメラマンから写真を撮られた際、「アイム・フロム・コリア」と自己紹介されると、お返しの返事が「アイム・フロム・ジャパン」。そりゃそうです。(06年2月2日)

 ◎取材に訪れていた“親分”こと大沢啓二氏をディロンに紹介。「ヒー・イズ・マイ・グランパ!グランパ!」(06年2月17日)

 ◎ディロンの腰の状態を聞かれると「英語で何て言うのかな。ペイン(痛い)…。ペインまでいっていないな、ペイントぐらいだよ」(06年3月24日)

 ◎豆タンクのような担当記者にアドバイス。「硬いデブは最悪だぞ。柔らかいデブじゃないと。柔軟をよくしろよ」(06年8月10日)

 ◎移動の際、チームとは別に新大阪で新幹線を降り、兵庫・芦屋市内の宿舎へ。「(下車予定だった)新神戸からだと後戻りになるでしょ。好きじゃないんだ」。常に前へ。人生訓です。(06年8月26日)

 ◎内野ノックで巨人・小田嶋が3連続で打球をはじき、ひと言。「お前のグラブにはバネがついてんのか」(07年2月7日)

 ◎J2東京Vのラモス監督とPK対決。正面に飛んだシュートを難なくキャッチされ「人がいるところにいく習性があるんだよ」。ノックを打ちすぎるとPKが苦手になるようです。(07年2月17日)

 ◎ブルペンで福田の球を受け、「突き指しちゃったよ」と苦笑い。報道陣から「捕手は初めてですか」と言われると「君たちは知らないだろうけど、オレは昔、野球をやっていたんだよ」(07年2月18日)

 ◎紅白戦で好投した久保に「よかったぞ。あれだけ腕振って投げれば大丈夫なんだよ。お前は大学がいいんだから。小田嶋も打ったしな」。東海大勢が頑張りました。(07年2月19日)

 ◎花粉症対策を聞かれると、待ってましたとばかり「やっぱりファンケルのサプリがいいよね。たまにはいいこと書いてくれよ」。見事なCM宣伝でした。(07年2月22日)

 ◎球場入りする際、年配女性に詰め寄られ「亀井君のサインもらって~」。タジタジとなり「マネジャーじゃないんだから」(07年4月11日)

 ◎右脇腹の張りから2試合ぶりに復帰した高橋由について「もう大丈夫。脈拍が68になったからな」(07年4月22日)

 ◎8日に今季初勝利を挙げた巨人・福田について「いやあ、フクちゃんは面白いね。打席に向かうときに思い切っていけと送り出したら、バット忘れて取りにきたんだよ」(07年5月10日)

 ◎宇部市野球場入りした際、山口出身の玉峰サブマネジャーを見つけると肩のあたりをクンクンして「やっぱり地元のにおいにマッチしてるねえ~。いいコラボレートです」。表情はまさしくソムリエのようでした。(08年3月4日)

 ◎両翼が10メートル広くなった神宮球場の印象を問われ「まぁ、打ってみれば分かるだろうよ。オレがね」。代打・オレ?(08年3月20日)

 ◎この日から捕手を3人から2人制とし、「万が一のときは木村、ガッツ(小笠原)、大道がいる。特に大道はレガースが似合いそうだからね」(08年4月3日)

 ◎午後3時15分、横浜スタジアムの三塁側ベンチに出てくると、雨空を見上げて「これじゃあ、きょうは中止だな…」。午後2時15分に中止が発表されてます。(08年4月11日)

 ◎先発ローテーションを予想するために尾花投手総合コーチを追いかける報道陣に「どうせしゃべらないから、行かない方がいいよ。最近はオレともしゃべってくれないんだから」(08年4月19日)

 ◎神宮入りし、報道陣から試合時間帯に豪雨予報が出ていると知らされて「(1時間に)10ミリも降るの?積み上げたら読売新聞の発行部数ぐらいか…」(08年8月22日)

 ◎甲子園の三塁側ベンチの階段でつまずいた報道陣を見て「階段だったらいくらコケてもいいけど、人生ではコケないようにね」。胸に刻んでおきます。(08年8月30日)

 ◎雨天の神宮球場で三塁側ベンチに座って試合前のメンバー表交換を待っていた際、「傘をさして行ったら失礼かな。雨に濡れたくないんだよね」。直後に中止が決まりました。(08年9月8日)

 ◎メタボ気味な報道陣に囲まれ「大きな体に囲まれると、後に残るのは二酸化炭素だけだな」(08年9月24日)

 ◎リーグ優勝で胴上げの感想を問われて「胴上げの高さ、形ともに文句なしだったね。東京ドームだったら天井に当たってるよ」。一夜明けても興奮は冷めないようです。(08年10月12日)

 ◎2月中旬からWBCの日本代表監督も兼務することとなり、早朝の散歩で報道陣から「今年は休みが少なくなりそうですね」と振られて「どこかで休むよ。オレの中の労働組合が“休め!”って言ってる」(09年2月7日)

 ◎世界一に輝いたWBCから帰国して間もないため、報道陣から「時差ボケは大丈夫ですか?」と問われ「この年(50歳)になると、時差ボケなのか、本当のボケなのか分からないよ」。(09年3月29日)

 ◎ヤフードームに隣接するホテルから歩いて球場入り。「球場で体を動かそうと思ってたけど、もう十分動いたからいいや」(09年4月24日)

 ◎戦国時代をモチーフにした小説を愛読していて、報道陣から「天地人の(主人公)直江さんが好きなんですよね?」と問われて「“直江さん”って、君は直江兼続の友達か!」。鋭い突っ込みでした。(09年5月9日)

 ◎巨人・中井を指導していると、スタンドから「おーい、中井。監督に使ってもらえよ。三重県(中井の地元)からお前を見に来たんだから」との声。「まだ早い。そんなに甘いもんじゃないんですよ」(09年6月12日)

 ◎本紙が報じたほしのあきと騎手・三浦皇成の熱愛のニュースに「スポニチなんだろ?やっぱ芸能はスポニチが一番だからね」。ありがとうございます。(09年6月14日)

 ◎曇天の甲子園球場に到着し、報道陣に「天気はどう?」と逆取材。「ゲリラほどではないけど、まとまった雨が降りそうです」と返されると「ゲリラまでいかないの?じゃあ“ゲリ”ぐらい?」。意味が変わってしまいます。(09年7月11日)

 ◎球宴で全セの監督を務め、報道陣から第2戦が行われる広島の天気が雨予報だということを伝えられ「ただ一つ言えることは、ここで天気のことを議論しても予報は変わらないということだね」。ごもっともです。(09年7月25日)

 ◎全セの監督として広島に移動する前の新千歳空港で「あれ?水沢(監督付マネジャー)はどこ?」。報道陣に「手荷物検査で引っ掛かってるんじゃないですか?」と振られると「頭がでかいからなぁ…」。無事に通過してました。(09年7月26日)

 ◎過去に何度も奇襲を食らってきた中日戦。メンバー表交換を終え、一塁ベンチに戻ると、コーチ陣、スタッフ全員から痛いほどの視線を浴び、「なんで、みんなしてオレをにらむんだよっ!」。相手の先発は予想通りチェンでした。(09年7月29日)

 ◎衆院選の投開票日でもある30日が大阪遠征中のため不在者投票を済ませて神宮入り。「これで心おきなく遠征に行けるよ。みんなも選挙にいかないとだめだよ。ちゃんと意思を持ってね」。報道陣だけでなく、日本全国に向けたメッセージでした。(09年8月24日)

 ◎高級ワインのロマネ・コンティを所有するなどワイン好き。報道陣のひとりがソムリエの資格を持っているという話を聞いて「大したもんだよね。ボクは“ノム(飲む)リエ”の資格を持ってるよ」(09年9月20日)

 ◎高級ワイン・ロマネコンティを所有するなどワイン好きで知られ、報道陣を見渡して「今度、1杯2000円で振る舞おうか?」。担当記者が「安い!ぜひ、お願いします」と申し出ると「おちょこ一杯でもいい?」。考えます…。(09年9月21日)

 ◎報道陣にマジック5になったら優勝への決意を語る約束をしていたが、前日の試合後に「マジック5?3になったら語ります」と方針転換。この日に球場入りした際は「2になったら語ります」。チームのマジックと同様、どんどん減っていきます…。(09年9月22日)

 ◎日本シリーズということもあり、そろってスーツ姿の担当記者たちを見渡して「どうした?きょうはみんなでスーツを宣伝しに来たのか?」(09年11月6日)

 ◎「アメリカ生まれですけど、2歳で帰国したので英語は話せません」という担当記者に「じゃあ、生まれた時の泣き声は英語だったんだな」(10年2月4日)

 ◎昨年から制定された本紙の「隠しマイク大賞」について「オレはいらない」と消極的な姿勢を示したが、しばらくして「賞の基準は面白さなの?登場回数なの?」。興味は持っていただけたようです。(10年2月5日)

 ◎報道陣との早朝散歩で後方にいたテレビ朝日の担当記者に「もっと存在感を出しなさい。それじゃあ“テレビ夕日”だよ。朝日は燦然(さんぜん)と輝くもの。先頭を歩きなさい」。あいにくの曇天でしたが、一行は“朝日”を見ながら歩きました。(10年2月9日)

 ◎昨年大みそかに特別審査員を務めたNHK紅白歌合戦を振り返り「とにかく生の迫力は凄かったよ。特に、え~っと何だっけ…、あのぉ~、何人もいるグループ…」。たぶんEXILEだと思います。(10年2月10日)

 ◎早朝散歩で、身長1メートル83でがっしりとした体格の水沢監督付マネジャーが先頭を歩いていると、近くを飼い主と散歩していた犬が怖がって逃走。「動物にはなつかれるタイプなのに…。でも、オレには娘がいるからいいや」(10年2月13日)

 ◎バンクーバー五輪・スノーボード男子ハーフパイプで8位入賞した東海大の後輩、国母についてコメントを求められると「コクボって、ソフトバンクの?」。小久保ではなく、国母です。(10年2月19日)

 ◎中継ぎから先発に転向する山口を見つけて「よっ、エース!」。「はぁ…」と、はにかみながら通り過ぎた山口の背中を見つめながら「あいつ、否定しなかったな…」(10年2月24日)

 ◎ナゴヤドームで久々に顔を見た報道陣からあいさつを受けて「おっ!さては取材と銘打って、名古屋コーチンを食べに来たね」(10年3月5日)

 ◎山口・西京スタジアムでのロッテ戦前に審判団から「いつもさわやかですね」と言われ「51歳にもなると、もう体がボロボロなんだよ。ゴルフも300ヤードしか飛ばなくなってるから」。十分すぎます。(10年3月6日)

 ◎ヤフードーム入りする際に「人間は80歳でも90歳でも成長するもの。何歳でも青春。青は成長する色だからね」と持論を展開。報道陣から「成長が止まると何色になるんですか?」と問われると「赤だね。だから赤い玉が出るんだよ」(10年3月9日)

 ◎巨人は阪神戦が中止となり、移動日などを含めると8日から11日まで4日間も試合なし。投手陣の調整する機会が減るだけに、報道陣を見渡して「あした(11日)、どこかで練習試合を組んでくれよ。興行権をあげるからさあ」(10年3月11日)

 ◎巨人―横浜が行われた東京ドームを人気バンド「いきものがかり」が訪問。試合前にボーカルの吉岡聖恵からあいさつを受けると、「あなたのお父さんが中学の2つ先輩でエースだったんです。その後は僕の方が少し野球がうまくなっちゃいましたけどね」。意外な接点です。(10年3月22日)

 ◎女性の担当記者に「ねぇ、そういえばさぁ」と声を掛けると、隣にいた男性担当記者が勘違いして「何ですか?」。割り込まれると「君じゃないよ。僕は男性には話し掛けないからね」(10年3月29日)

 ◎プロ並みのゴルフの腕前で知られ、マスターズで石川遼の予選落ちに「(通過ラインまで)1ストロークでしょ?オレなら3ストロークくらいかな」(10年4月11日)

 ◎最終日をツアー新記録の58で回り逆転優勝を飾った石川遼の話題に「僕のベスト?66だよ。2回出したんだ。しかもバックティーだからね。白じゃないよ。君たちとは違うんだよ」。恐れ入りました。(10年5月3日)

 ◎球場入りを待つ男性5人、女性1人の報道陣に対し「球場に入っていきなり君たちを見たくないんだよ。むさ苦しいんだよ。きょうはあなた(女性記者)がいるからまだいいけど」。今後は気をつけます…。(10年5月28日)

 ◎本塁付近からロングティーを右打ちでスタンドイン連発させる阿部を見て「オレに慎之助の体があったら、400ヤードは飛ぶのになぁ」。ゴルフの腕前もプロ級です。(10年6月13日)

 ◎広島戦前のメンバー表交換後、ナインに相手先発をジオと伝えながら「ジオジオ!そういえばデオデオ(DEODEO)ってあるよね」。中国地方を基盤とする家電量販店です。(10年8月2日)

 ◎東京ドーム入りした際、右鎖骨を骨折してギプスでガチガチに固定している担当記者を見つけて「どうしたの?えっ?草野球で骨折した?じゃあ、任意引退しなさい」(10年8月5日)

 ◎ベンチ裏のミラールームで玉峰サブマネジャーに素振りをさせ打撃指導。数分間、細かいアドバイスを送り続け「よ~し!よくなってきたぁ!」と熱血指導を終えてポツリ。「君に教えても何の得にもならないんだよな…」(10年8月6日)

 ◎神宮のブルペン付近でフリー打撃を見ながら待ち受けていた報道陣の背後から、ダッシュして球場入り。「戦場ならみんなすぐ死んじゃうタイプだな」。全く気配すら感じませんでした。(10年8月11日)

 ◎横浜戦前にメンバー表を交換。一塁ベンチに戻ってナインに相手の先発を伝える際に「忍者っ!」。どうやら「阿斗里→あっとり→はっとり→忍者ハットリくん」のようです。(10年8月15日)

 ◎神宮の室内練習場から外に出るとき、カメラマンの集団がダッシュで追いかけてきたのを見て「大丈夫だって。どこも行かないから」(10年9月17日)

 ◎中肉中背の担当記者たちを見渡して「みんな同じぐらいの身長だな。まあ、身長は止まっても、脳は成長しているんだよね?」。誰も胸を張って「はい!」と言えませんでした…。(10年9月29日)

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