楽天ドラ6・中島 初対外試合プロ初打席で初安打!10日昇格でいきなり魅せた「ルーキーらしく」

2024年02月12日 05:30

野球

楽天ドラ6・中島 初対外試合プロ初打席で初安打!10日昇格でいきなり魅せた「ルーキーらしく」
<日・楽>5回、安打を放つ中島(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【練習試合   楽天2―4日本ハム ( 2024年2月11日    名護 )】 楽天のドラフト6位ルーキーの中島大輔外野手(22=青学大)が11日、12球団今季最初の対外試合となった日本ハム戦(名護)でプロ初打席で初安打となる中前打を放った。10日に1軍に昇格したばかりだが、打撃でいきなりアピール。初陣は2―4で逆転負けとなったものの、今江敏晃監督(40)はチルドレン筆頭格へ名乗りを上げた新人を高く評価した。
 初球は甘い直球を見逃した。続く2球目だった。池田の外寄りの143キロ直球を、中島が完璧にはじき返した。投手の足元を抜け、中前へはずむ“プロ初安打”。初打席でHマークをともした。

 「打ちたかった。気負わず、思い切ってルーキーらしくいこうと。うれしかったです」

 3回守備から中堅に入り、迎えた5回2死一塁だった。得点にはつながらなかったが、好機拡大の一振り。抜てきに応えてみせた。

 下克上の思いを胸にプロへ飛び込んだ。青学大でダブルエースだった常広は広島、下村は阪神へ、1位指名で入団。自身は大学と、大学日本代表でも主将を務めたが、6位指名だった。「下克上じゃないけど自分も、という思いは強い。自分もあの2人ぐらい注目され、いつか2人から打ちたい」。今春キャンプは3人とも2軍スタートとなったが、前日に中島と常広がそろって1軍に合流。先にプロの実戦で結果を残したのは中島となった。

 「あの2人もやってくれると思う。勝ったつもりなんてないし、先を越せるように」

 50メートル5秒9の俊足を売りとするが、優勝を決めた4年秋の日大戦でのグランドスラムなど、ここぞの場面での勝負強さも魅力だ。今江監督は「練習から本当にいい打撃をしていた。試合でも打つだろうと思っていたら、案の定。いい形、いい打球のヒットで今後も楽しみ」と目を細めた。2年連続4位からの巻き返しへ、若手の台頭を何よりも求めてきた。「若い選手が多く、くすぶっている選手もいる。殻を破ってほしい」と「今江チルドレン」と呼ぶべき力の登場を望むが、新人から力強い名乗りが届いた。

 「初安打にとらわれず、これからもどんどん打ち続けたい」。足よりも前に、実戦向きの勝負強さを示し、中島はさらに先へ視線を向けた。(後藤 茂樹)

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