阪神・前川 4安打1四球の10割発進で外野の定位置争いに先手 岡田監督も評価「スイングができている」

2024年02月12日 05:15

野球

阪神・前川 4安打1四球の10割発進で外野の定位置争いに先手 岡田監督も評価「スイングができている」
阪神紅白戦の8回、前川は右前打を放つ(投手・浜地)(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 阪神・前川が打率、出塁率とも10割で発進した。紅白戦で本格的に幕開けした外野の定位置争い。紅組の「2番・右翼」で5打席に立ち、4安打1四球で力強くまず先手を打った。
 「2本ポテン(ヒット)はあったんですけど、それ以外の打席は内容良くいけたかなと思う」

 会心の一打は1死一塁で迎えた5回だ。石井の初球直球を強振し、右翼から左翼方向へ吹く逆風を切り裂いた二塁打を右中間フェンスに直撃させた。8回2死では1ストライクから浜地の2球目の直球を右前へ。調整段階とはいえ、ブルペンの一翼として1軍実績が豊富な両右腕の直球に初実戦から対応し、「速いストレートのインコースをしっかり(体を回転させて)打てて良かった」とうなずいた。

 門別、西純、富田とも対戦。「直球7、変化球3」の割合で各投手の直球に狙いを定めつつ、最も得意とする変化球も念頭に打席に入った。非凡な打撃センスで球場を沸かせ、与えられたフル出場の機会を生かして好結果。岡田監督からも「練習でちゃんと打ってるんやから、そういうスイングができているということ」と一定の評価を得た。

 表情は緩まない。昨季は5月30日の交流戦でデビューし、33試合で打率・255(94打数24安打)とプチブレークした一方、凡打を引きずり気持ちの切り替えができていなかったことで徐々に成績が下降した。高卒3年目を迎えた今春キャンプの実戦テーマを「一喜一憂しないこと」に設定した。

 「結果がダメだったら、切り替えるだけ。良かったら良かったで、また明日ゼロからのスタートという気持ちでいきたい」

 中堅には近本が君臨し、残る外野の椅子は両翼の2つ。昨季実績のあるノイジー、森下に加え、ミエセス、井上、野口らがいても、ライバルは自分自身。20歳の大器は目の前のことに集中している。(石崎 祥平)

おすすめテーマ

2024年02月12日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム