阪神ルーキーが紅白戦でアピール　椎葉は1回無失点　山田は遊撃で強肩　福島は初打席で安打

2024年02月12日 05:15

野球

阪神ルーキーが紅白戦でアピール　椎葉は1回無失点　山田は遊撃で強肩　福島は初打席で安打 — 阪神紅白戦で1回を無失点に抑えた椎葉（撮影・北條　貴史） Photo By スポニチ

　阪神は11日、沖縄・宜野座キャンプで今春初実戦となる紅白戦を行い、ルーキーがそれぞれにアピールした。

　《ドラ2椎葉は“抑え”で1安打無失点》椎葉の実戦デビューは本番ならセーブがつく1点優勢の9回表に巡ってきた。“抑え”で登板して無失点。1安打と味方失策で招いた2死一、二塁でドラフト3位・山田との新人対決を三ゴロで制し、「まずまずだと思います。もう少し出力が上がってくればいいなと思っています」と振り返った。軽く投げているように見えて球場表示で最速149キロ。「ある程度、思いっきり投げる練習をして、出力を上げていきたい」と今後を見据えた。

　《ドラ3山田は遊撃で魅せた》山田は4回から遊撃に就き、超ファインプレーで球場を沸かせた。6回2死二塁から豊田の三遊間最深部への打球に追い付き振り向きざまに一塁へノーバウンド送球。守りのリズムと強肩を印象づけた。「捕れたので、ここが自分の見せ場だと思って、踏ん張って投げた。守備でアピールできたのは良かったです」。満員のスタンドを見て思い出したのは仙台育英で活躍した甲子園。「懐かしい雰囲気でした」。打撃では3打席凡退でも大器の片りんを見せつけた。

　《育成2位の福島は実戦初打席で安打》福島は実戦デビューを初打席初安打初打点で飾った。近本に代わって4回から中堅に入り、6回無死二、三塁で左腕・富田の外角速球を捉えて遊撃手百崎のグラブをはじく適時内野安打。「テレビで見ていた選手ばかりで、スゴく緊張した。何とかリラックスして、いつもの自分のプレーをしようと思った。ヒットはたまたま。でも打てて良かった」と表情を崩した。シートノックを一緒に受けた近本からは「足（という武器）を伸ばせ」と背中を押され、「いい勉強になった」と収穫も強調した。