【センバツ】新基準バット「全然飛んでないなと…」 八戸学院光星、決勝打の萩原「ミートだけ考えて」

2024年03月18日 14:31

野球

【センバツ】新基準バット「全然飛んでないなと…」 八戸学院光星、決勝打の萩原「ミートだけ考えて」
<関東第一・八戸学院光星> タイブレーク延長11回1死二、三塁、八戸学院光星・萩原が勝ち越しの右前適時打を放つ (撮影・亀井 直樹) Photo By スポニチ
 【第96回選抜高校野球大会第1日第1試合   八戸学院光星5-3関東第一 ( 2024年3月18日    甲子園 )】 第96回選抜高校野球大会が18日、甲子園球場で開幕した。開幕戦で八戸学院光星(青森)が延長タイブレークの末、関東第一(東京)を5-3で下して2016年以来8年ぶりに初戦を突破した。
 延長11回、途中出場の背番号19・萩原涼太(3年)が右前への勝ち越し適時打を放った。「打つしかないと。狙い球絞って打ちました。ストレートを見逃したので、フォークしかないなと。フォークを狙って振りにいきました」と見事に結果を出した。

 昨秋2試合に出場もノーヒット。「1日100本振り込んでミート力を上げてきた」と一冬みっちり振り込んだ。仲井監督は「実はこっちに来てからの練習試合等でもここ一番での代打の起用だったり、非常にバッティングの形が良かった」と成果を見込んでの起用だったことを明かした。「あの打席はヒットになりましたが、ファーストストライクは手が出なかったみたいな感じだったので、ついて行けとベンチからは声をかけた。私の指示にしっかり応えてくれた」とねぎらった。

 一方、萩原は今大会から導入された低反発の新基準金属バットについて「自分は特に。ちょっと違うなということはなかった。ほかの人を見ていると全然飛んでいないなと思います」と率直な感想。低反発と言われるバットを操るにあたって「部長からパワーはついていると言われていたので、それを信じて。ミートだけ考えていました」と振り返った。

 従来のバットより約10メートル飛ばなくなるといわれる新基準バット。最大直径がこれまでの67ミリ未満から64ミリ未満と3ミリ細く、打球部の素材がこれまでの3ミリから4ミリ以上と厚くなる。日本高野連の実験数値では平均打球速度が6・3キロ低下するとされ、飛距離では10メートルほど減るとの見方もある。

 導入の最大目的は主に投手の事故防止。19年夏の甲子園で、打球が岡山学芸館の投手の顔面に直撃して頬骨を骨折するなど、近年の打撃技術の向上とともに守備側のケガへの懸念は増していた。73年に登場し甲子園大会では74年から使用が認められた金属バット。01年に重さ900グラム以上、最大径67ミリ未満の基準が設定されたが、今回の低反発化は導入以降最大の変革となる。

おすすめテーマ

2024年03月18日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム