受難続きのオリックス・内藤は笑顔を忘れず 愛されキャラが輝く日を待ちたい

2024年03月18日 08:00

野球

受難続きのオリックス・内藤は笑顔を忘れず 愛されキャラが輝く日を待ちたい
左肩を痛めた内藤鵬 Photo By スポニチ
 明るい表情に救われた。2年目を迎えたオリックス期待の大砲候補、内藤鵬内野手(19)。能登半島地震で母校の日本航空石川が甚大な被害を受け「元気づける活躍をしたい」と誓った年だったが、春季キャンプ中に左肩脱臼の大ケガを負い、左膝を手術した昨季に続いての長期離脱を余儀なくされた。
 「手術して2週間ぐらい入院していました。めちゃくちゃ痛かったです、膝の時より。麻酔が効いていたんで終わってすぐはあまり痛くなかったけど、それが深夜2時ぐらいに切れて。地獄でした。ナースコースして“どうしました?”と言われたんで“早く来て下さい、めっちゃ痛いです!”と。“点滴、入れて下さい!”と頼んで、痛み止めを入れてもらいました」

 笑顔で話していたものの、内容は壮絶。左肩を固定したまま横になると激痛が走り「眠れないんですよ。病院のベッドって立てられるじゃないですか。座って寝ていました。肩が後ろにいくのが痛かったんで」。聞いているこっちまで息苦しくなりそうだった。

 新人だった昨年は、5月に「左膝鏡視下外側半月板縫合術」を受け、長いリハビリを経て復帰したのが10月のみやざきフェニックス・リーグ。ただ、完全に動きに制限がなくなったのは今春キャンプからだ。「フェニックスはDHで、塁に出ても代走が出ていた。マックスで動けるようになったのはキャンプからだったんで」。練習試合の守備で左肩を負傷したのが2月17日。わずか17日間で負傷者組に逆戻りとなり「しょうがないですね…」とさすがに表情を曇らせた。

 2月末に受けた今回の手術は「左肩鏡視下バンカート修復術、烏口突起移行術」というもの。退院後も患部を固定中ながら、すでに右腕一本で軽めのティー打撃を始めている。「あれはもう、練習じゃないです。ストレス発散です。膝に比べればやれることは多いんで」と再び笑った。

 実戦復帰は早くても夏ごろか。プロ入り後は受難続きだが、まだ19歳だ。明るく素直な性格でチーム内でも愛されキャラ。まずは焦らずしっかり治して、ファンや被災地の人々を喜ばせる活躍が見られる日を待ちたい。(記者コラム・山添 晴治)

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