【センバツ】新基準の低反発金属バット導入初日は本塁打なし 金属バット“最遅1号”は21年13試合目

2024年03月18日 18:46

野球

【センバツ】新基準の低反発金属バット導入初日は本塁打なし 金属バット“最遅1号”は21年13試合目
今大会から新基準の低反発金属バットが採用される Photo By スポニチ
 【第96回選抜高校野球大会第1日第2試合 ( 2024年3月18日    甲子園 )】 第96回選抜高等学校野球大会(センバツ)は18日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕し、13日間(準々決勝、準決勝翌日の休養日を含む)に及ぶ熱戦の火ぶたが落とされた。
 第1試合は八戸学院光星(青森)が延長タイブレークの末、関東第一(東京)を5-3で下して2016年以来8年ぶりに初戦を突破。第2試合は昨秋の明治神宮大会を制した星稜(石川)が4―2で21世紀枠で76年ぶり3度目出場の田辺(和歌山)に勝利し2年ぶりに初戦を突破した。第3試合は近江(滋賀)と熊本国府(熊本)が対戦。延長10回タイブレークの末、2―1で春夏通じて甲子園初出場の熊本国府が接戦を制した。

 第1日3試合を終え、本塁打は出なかった。大会初日に本塁打ゼロは2021年以来3年ぶり。1975年の金属バット採用後、大会1号が最も遅かったのは2021年の大会5日目、東海大菅生の鈴木悠平が聖カタリナ戦で放った13試合目。ちなみに、その年の大会本数は9本で、2003年と並んで2000年以降では最少。金属バット採用以降では1996年の5本が最少だが、低反発の新基準金属バット導入の今大会はどうか。

 新基準金属バットは従来のバットより約10メートル飛ばなくなるといわれる。最大直径がこれまでの67ミリ未満から64ミリ未満と3ミリ細く、打球部の素材がこれまでの3ミリから4ミリ以上と厚くなる。日本高野連の実験数値では平均打球速度が6・3キロ低下するとされ、飛距離では10メートルほど減るとの見方もある。

 導入の最大目的は主に投手の事故防止。19年夏の甲子園で、打球が岡山学芸館の投手の顔面に直撃して頬骨を骨折するなど、近年の打撃技術の向上とともに守備側のケガへの懸念は増していた。73年に登場し甲子園大会では74年から使用が認められた金属バット。01年に重さ900グラム以上、最大径67ミリ未満の基準が設定されたが、今回の低反発化は導入以降最大の変革となる。

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