亀山つとむ氏 阪神は勝てなくても悲観材料は少ない 状況に流されず、シーズンを信じて戦うこと

2024年03月18日 05:15

野球

亀山つとむ氏 阪神は勝てなくても悲観材料は少ない 状況に流されず、シーズンを信じて戦うこと
<中・神>6回、佐藤輝は中前打を放つ(投手・田島)(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【オープン戦   阪神0-4中日 ( 2024年3月17日    バンテリンD )】 【亀山つとむ 視点】オープン戦で、もう11敗目。出ている結果は確かに良くない。でも阪神はここでバタバタしてはダメ。状況に流されてしまうことが一番良くない。ファンも落ち着いて、シーズンを信じてほしい。
 昨年のチャンピオンチームに悲観する材料はそれほどない。今春キャンプをずっと見てきて、間違ったことはしていないと断言できるし、戦力ダウンとなる故障者もない。梅野も開幕には間に合う。オープン戦でゲラが使えると分かったこともプラス材料だ。歯が全く立たないという形の敗戦はなかったと思う。

 ただ、残り5試合で本番に向けて、調整と準備すべき部分はある。阪神は投手がムダな点を与えず、打線が効率よく得点することで昨年は勝ってきた。その意味で才木の球は全体的に高かったし、6回無死満塁を得点できない攻撃のつながりは修正が必要だ。状況に応じた攻撃は考えないといけない。6回の木浪の失策や森下の打球処理などポロリも目につく。悪いところは悪いと理解して、やるべきことをやってほしいと思う。

 2試合ぶりに先発復帰した佐藤輝が3安打で気を吐いた。先発を外されたことに奮起して、ということで打てるなら逆に大したもの。言われたからって急には打てない。それがプロの世界だ。

 本人も気付いていると思うが、遠くに飛ばそうと目いっぱいにバットを振って、いい結果が伴うことはない。意識も力も7割くらいで打席に入る余裕があれば、佐藤輝は打てる。それだけのことはやってきた。力まない感覚を3安打とともに取り戻せば大丈夫だ。(スポニチ本紙評論家)

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